求婚...年の差２ (ページ4)

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４話目ページ4

それから数日が過ぎた朝...。

電話の着信音で俺は目を覚ました。

(...今、何時だよ。)

眠い目を擦りながらスマホを手に取ると、まだ６時前。

電話は...クソ髪からだった。

「...んだよ？まだ６時じゃねぇかよ。」

寝惚けた声で電話に出ると「当分事務所に来んな！」と訳のわからない事を言われ、俺の目は思い切りパッチりと...覚めた。

「んだ...それ？寝惚けて電話してきてんじゃねぇよ！寝言は寝て死「おめぇ、今度はスポーツ紙にすっぱ抜かれたぞ！」」

「はぁっ？何で俺がそん「Aちゃんを道で泣かせて、その...イチャついてたんか！？」」

「...っ！だ...から、それが何だっつぅんだよ！」

全く訳のわからない話に、俺のイライラが募っていく...。

「朝方によ、コンビニに行って、何気なく新聞置いてる所を見たら、２社におめぇの事が載せられてて買ったんだけどよ。１紙はボカシは入ってるが、雄英の制服着ておめぇと抱き合ってる写真が載ってた。見出しは『爆心地彼女は現役雄英生！』だ。」

「写...真？」

Aの写真が載ってると言われて、言葉を失う。

「もう１紙は、うちの事務所の写真におめぇの写真、記事の見出しは『爆心地真昼間の乱れた高校生との性』ってなってんぞ。こっちはもう少し突っ込んで書かれててよ、条例に引っかかるんじゃねぇか...って。」

「んだよ...それ...。」

「わかったか！？とにかく、当分の間はマスコミが湧くだろうから事務所来るんじゃねぇぞ？後、Aちゃんに連絡取れ！家の前や駅、学校前にもマスコミ張ってる可能性あんだからな！おい、聞いて...」

クソ髪の電話を途中でぶち切ると、Aに急いで電話をかけた。

「勝己...兄ちゃん...。」

元気の無い声で電話に出たA。

電話の向こうでインターホンが鳴ってるのが聞こえる。それも、何度も...何度も...。

「そっち、大丈夫か！？」

「大丈夫じゃ...ないみたい。さっきからマスコミの人達が家の前に居て...インターホン鳴らしてきてて...お父さんが帰れって言っても...帰らなくて、警察に通報したとこ。」

「俺のせい...だ。巻き込んじまって、悪ぃ。とにかく、今からそっち「来ないで！来なくても大丈夫だから！」」

「でもお前...そんなんじゃ学校にも「大丈夫！そこは心配しないで！勝己兄ちゃんと付き合う時点で覚悟は出来てたし、お父さんとお母さんも大丈夫だって言ってるから！」」

大変な事に巻き込んでしまった。

俺は唇を...強く噛み締めた。