求婚...年の差２ (ページ12)

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１２話目ページ12

「悪ぃな、てめぇにまで...迷惑かけちまってよ...。」

エレベーターを降りながら...クソ髪に謝る。

「爆豪、おめぇ、何つう顔してんだよ？心配すんな！俺は何があってもおめぇの味方で、おめぇの事を信じてるからよ！」

「...相変わらず...くっそ熱ぃ男だな。」

俺が鼻で笑うと「漢だかんな！」とニカッと笑った。

「スーツ、一応用意しといたぜ？会見とかならスーツのが良いだろ？」

「...おう。着替えるわ。」

クソ髪の手からスーツを受け取ると、急いで着替え始めた。

シュル...とネクタイを襟の下に通し、鏡を見ながら締めていく。

高校時代はほぼ締めた事がない、大っ嫌いなネクタイでも...Aの為ならと思えば、爪の先程も苦痛に感じないから不思議だ。

「ひょー！男前！」

「茶化すなや！くっそ...さすがに緊張すんな。」

やたらと喉が渇いて仕方ない。

冷蔵庫から水を取り出して、一気に飲み干した。

「爆豪！行ってこいや！俺はここで待ってっからよ！」

バシン！と背中を思い切り叩かれながら事務所の玄関を出る。

「切島...悔しいけどよ、てめぇは最高のダチだわ！」

「今更だろ！？」

エレベーターを待つのももどかしく、４階にある事務所から１階まで階段を駆け下りた。

『爆心地さん！こちらにお願いします！』

マスコミに呼ばれて玄関横の駐車スペースに立つと、目が眩むほどのフラッシュが次々に襲い掛かってくる。

『爆心地さん！お相手の女性とのご関係は？』

「...その前に...謝罪させて下さい。」

頭を下げ、関係各社、雄英高校、Aの親、その他、色んな人への謝罪の言葉を述べていく。

「申し訳...ありませんでしたっ！！」

『...そろそろ質問の方...よろしいでしょうか？』

「...っ、はい。順を追ってお話させていただきます。質問は...その後で。」

Aとの出会い、今までの経緯、親公認の付き合い...全てを洗いざらい話していった。

「俺からは以上です。質問...お受けします。」

『お相手の方のお名前は？また年齢は、お幾つなんですか？』

「名前は勘弁してやって下さい。一般の方で、高校生...ですので。年齢は16歳です。」

『お付き合いはいつ頃から？』

「彼女が高校に入ってからです。先程お話をしました通り、彼女の親には挨拶は済ませていますし、皆さんがお気になさっている...条例違反ではありません。真剣に真面目にお付き合いさせていただいております。」

頭を下げる俺にフラッシュの嵐がまた...浴びせかけられた。