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「――お題に沿って短歌を作ってみましょう。ラスト七文字を"触手なりけり"で締めて下さい」
古典の授業を始めてどれ位経ったのか、あまりにも不可解なその言葉で漸く顔を黒板に向けた。知らない間に配られてた筆と色紙。
……触手なりけり、って何?
先生の例文を聞いてもピンとは来ない。手入れしたお庭に黄色い触手なんて生えて来たら……取り敢えず除草剤撒いちゃう気がする。何としても枯れて欲しい。
「先生しつもーん」
「……? 何ですか、茅野さん」
「今更だけどさぁ、先生の名前なんて言うの? 他の先生と区別する時不便だよ」
茅野さんの案に対して、先生は名前は無いから適当に付けろなんて言った。
『触手先生でいいよ』
「紫藤さん!? あまりにも雑過ぎませんか!?」
『……タコ先生?』
「ニュやぁ……紫藤さんは先生にあまり興味がないみたいですねぇ……」
『生き物よりはお花の方が好きだから』
「成程。では紫藤さんの短歌は期待出来そうですねぇ」
そんなつもりで言った訳じゃない。短歌なんて滅多に創る物じゃないし。
その言葉は、潮田君が席を立った事で空気に溶けた。
出来ましたか、と向き直る先生と対面した際に潮田君の手元に見えた緑色のナイフ。上手く和紙で隠してるから、きっと先生には見えてない。
クラス中が息を呑んで、潮田君の殺る気を察した。
皆が経緯を見守る中、潮田君がナイフを振りかぶった。
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葵(プロフ) - あやめさん» お返事遅くなってすみません! コメントありがとうございます、嬉しいです! 8割以上私の力ではないので散々自慢させて頂きますね!! これからもよろしくお願いします!! (2020年9月14日 21時) (レス) id: df60a0bf96 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!!!!これからもがんばってください!更新楽しみに待ってます!! (2020年7月10日 17時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤ x他1人 | 作者ホームページ:https://twpf.jp/uranai_aoi
作成日時:2020年4月4日 3時