１枚目 暗殺の時間 ページ3
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ペタンペタン、と不可思議な音がする。
奇妙な生物は、私達の教壇に立った。
「ホームルームを始めます。日直の人は号令を！」
「……き、起立！」
私達は立ち上がって、碌に使えない銃を構え、礼！ とほぼ同時に、何も考えずに乱射した。
このまま出席を取ると言い出した私達の担任こそが――ターゲット。
「――遅刻なし……と。素晴らしい！ 先生とても嬉しいです」
BB弾で散乱した教室と唖然とする私達に対して、先生は普段黄色い顔をオレンジに染めた。
「残念ですねぇ。今日も命中弾ゼロです。数に頼る戦術は個々の思考を疎かにする。目線、銃口の向き、指の動き。一人一人が単純過ぎます。
もっと工夫をしましょう。でないと……最高時速マッハ二〇の先生は殺せませんよ」
小さな、何処を見てるか分からない瞳をぼんやり見てから、私は早々に銃をカバンに入れた。
山の上は空気が澄んでる気がする。換気とか言って窓開けちゃ駄目かな。
「――当たってんのに我慢してるだけじゃねーの！？」
「そうだそうだ！！」
今時な木製の窓から、高い雲を見上げていると、そんな喧騒が耳に入ってきた。
どうしたの？ と目の前で困ってオロオロしてる奥田さんに聞けば、先生が本当にBB弾を交してるかどうかの疑惑が挙がったらしい。
『……死んでないから当たってないんじゃないの？』
「し、紫藤さんは冷静ですね……」
『それよく言われるなぁ』
別に冷静とかじゃないんだけどね。何も考えてなさそうだねって前誰かに言われた事もあった。誰だっけ？
クラス内を見渡しても、脳裏を掠りもしない人物像。そんな会話自体無かったのかなぁ、と一人首を傾げた。
私が考え事をしてる間に、目の前の黄色い先生が、自ら触手を撃ち落として証明した事に気付いたのは掃除の時間。
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葵(プロフ) - あやめさん» お返事遅くなってすみません！ コメントありがとうございます、嬉しいです！ 8割以上私の力ではないので散々自慢させて頂きますね！！ これからもよろしくお願いします！！ (2020年9月14日 21時) (
レス) id: df60a0bf96 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！！！これからもがんばってください！更新楽しみに待ってます！！ (2020年7月10日 17時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤ x他1人 | 作者ホームページ：https://twpf.jp/uranai_aoi
作成日時：2020年4月4日 3時
