結果...１９ ページ38
「緑谷くん...轟...くんまで...。」
「わ、わ、泣いたら...お腹の赤ちゃんに良くないよ！？」
「な、何か気に障る様な事でもしちまったか？」
ワタワタと手を振り回して慌てる姿と口調は心配してるけど少しも顔色が変わらない姿。
「昔と...全く変わって...ないな。」
「この２人は相変わらずやで、Aちゃん。」
お茶子ちゃんに頭を撫でられ、余計に涙が込み上げてくる。
「てめぇら離れろや！向こうに荷物あっから運べ！」
「おー、おー、甘々やん、爆豪くん。」
「るっせぇ！デクはそこのチェスト、轟はあの段ボール、麗日はあそこの皿梱包しとけ！」
皆に大声で指示を飛ばし、そっと私を胸に抱き寄せた。
「爆豪「ったく、んな位で泣くな。これからはいつでも会えんだろが。」」
「...確かに...そやね。何かもう...懐かしいし、嬉しいしで...。」
ゴシゴシと目を擦り、ニッコリと微笑んで見せる。
「さっさと片付けちまうぞ。腹...大丈夫かよ？」
「ん、ポコポコとご機嫌さんやで。」
ポンとお腹を軽く撫で、爆豪は手際良く荷物を運び出して行った。
「うぇーい！お疲れーぃ！」
「「「「乾杯〜！！」」」」
引越し先に荷物を入れ終わり、皆にお礼がてら焼肉屋に来ている。
乾杯って言っても、私はウーロン茶。本当はお酒飲みたいけど我慢、我慢。
「あー、美味し！爆豪くん、何？仏頂面して...。」
「この顔は生まれつきだわ！てめぇこそまた太ってねぇか！？」
「えっ、酷「か、かっちゃん、麗日さん...まぁまぁ。」」
緑谷君が苦笑いを浮かべ、２人を宥めようと間に分け入る。
「...うぜぇ。」
「もう爆豪、今日は手伝ってくれたんやで！？」
「Aが元気そうで良かった。いきなり居なくなっちまったから心配した。」
爆豪の肩を叩く私にイケメンオーラ全開で微笑みかけてくる轟くん。
「あの後、爆豪がわーわー騒いで大変だっ、痛ぇ！蹴る事ねぇだろ、爆豪！」
「アホ面...それ以上言ったら...ぶっ殺す！」
「落ち着くわぁ。この雰囲気懐かしいな、Aちゃん。」
「うん、落ち着く...かもしれん。」
お茶子ちゃんはグビッとビールのジョッキを傾け、プハッと美味しそうな声を出す。
「はぁー、爆豪も父親かぁ。俺も結婚したくなるぜ。」
切島くんは肩肘をつき、ため息をついてサラダを口に放り込む。
皆と昔話に花を咲かせながら大いに笑い、懐かしさに涙を浮かべる楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
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作者名：梅シロップ | 作成日時：2018年3月25日 16時
