短編集僕のヒーローアカデミア２ (ページ23)

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結果...４ページ23

「っ、爆...もうっ！いきなり何よ！？やめてやっ！！」

「...悪ぃ。気持ちが...抑えらんねぇ。」

「何の気持ちよ！？とにかく離して！」

「高校３年間、Aの事が好きだったんだわ。」

初めて見る爆豪の恥ずかしそうな、切なそうな声と表情。

いつものガーガーうるさい感じが抜け、無駄にイケメンな部分が前面に押し出されていた。

「そ、そんなん言われても困るし。」

「俺の事...嫌いかよ？男として見れねぇんか？」

ドサッとソファに押し倒され、爆豪が馬乗りになってくる。

「爆豪...冗談はやめて「どんな女と付き合ってもよ...Aの顔がチラついてすぐ別れちまう。電話番号は変わってやがるし、麗日達に聞いても知らねぇっつうし。」」

「それは...「久しぶりに会えて嬉しいくせに、この口は悪態しかつけねぇしよ。A...好きで堪んねぇんだわ。」

押し倒されて怖いはずなのに...真剣な目をして辛そうに話す爆豪の姿に冷たく突き放す事が出来なくて...。

そっと爆豪の唇が額に触れ、体がビクッと震えてしまう。

「怖ぇ...か？」

「そ...の...「酒に流されちまった...。で、良いだろが...？」」

優しく髪を撫でられ...これはお酒に酔ったせいだと自分に言い訳をし...爆豪に身を任せた。

「来週大阪に行くから案内しろや。」

「大阪に来んの！？いつ！？」

あの日の別れ際に番号を交換して以来...LINEだ、電話だとしょっちゅう連絡が入ってくる。

「...金曜から日曜。」

「あ、うーん、夕方からなら空いてる。土曜は昼まで仕事やけど。」

「後、Aの家に泊めろ。」

「う、家は狭いから無「んじゃ、また連絡するわ。」」

言い終わる前にプツッと電話の切れる音。

「...こっちの返事位ちゃんと聞け！」

スマホをバンっと机に置き、卓上カレンダーに予定を書き込んだ。

(爆豪に会うのは良いけど...こないだの返事聞かれたらどうしよう。)

南海なんば駅の改札で爆豪が来るのを待ちながらため息をつく。

好きか嫌いかで言われたら...多分好き。

私を抱く手もとても優しくて、あの行為からも気持ちを汲み取る事が出来た。

でも...ヒーロー職から逃げた私がヒーローの彼女になるのは辛い。

真側で嫌でも活動を活躍を見なくてはいけなくなる。

(ハッキリ断る...)

「何ぼーっとしとんだ？」

「きゅ、急にびっくりするやん！」

「あ？名前呼んだっつうの！」

ポンッと東京土産らしい紙袋を私に投げ付け、「くっそ遠いわ。」と疲れた顔をして微笑んだ。