Love between childfood friend （m.j） (ページ37)

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jun side

朝起きてから体がだるくて、熱はなくてあったとしても何がなんでも試合にでるつもりだったからいつもと変わりなく準備をした。

新幹線では体調悪いのバレたくないから寝たふりして、会場ついてもほとんど話さずに「大丈夫？」って聞いてきたAに『大丈夫。』としか返せずに初戦、2回線、準決勝と進んで…気力で乗り切ってきたけど最後は力が抜けきって試合終了の合図で電池が切れたように体が沈んだ。

母「昨日連絡くれたらこんな事にならなかったのに…。

とりあえず今日はずっと休んでなさい。
今お父さんが薬とか買ってきてるから。』

『ありがと。』

それだけ伝えてまた目を閉じた。

夢の中で笑ってるAがいて、夢にまで出てくるなんてよっぽどだなって思ってたら、夢か本当かAの声がした。

お袋と話してる？
あー、今救護室にいるんだった。

2人が話終わって、Aが俺のそばに来たのが分かる。目を開けるタイミングをはかってたら、一瞬グズっと音がして

「ごめんね。」

って聞こえた。

『何で謝ってんの？

って、何で泣いてんの？』

目を開けて体を起こしたら、

「潤！」

って抱きついてきた。

「だって、昨日私のせいでしょ。

それに私が雨降ること言ってれば…。」

『いや、もとは俺が悪いんだし…Aが謝ることじゃない。』

「…でも。」

何か言いたそうにしてるけど、それよりも聞きたかったのは、

『大丈夫。それに俺勝ってるから。

で、Aはどうだったの？』

「うん、勝ったよ。」

『そ、良かった。おめでとう。

明日は2人でてっぺん目指そ。』

「うん。」

Aの腕に見えるミサンガを撫でる。

「ねぇ、潤？」

『ん？何？』

「…昨日、魔法かけてもらうの忘れた。」

『何？そんなこと？』

いじけたように話すのが可愛くて、抱きしめていた体を一瞬離してAの目を見た。

『大丈夫。明日もAなら絶対勝てる。』

そう伝えてまた抱きしめると、ギュッと背中に手が回ってくる。

「うん。

潤も勝てるよ。」

『当たり前だ。何年日本一取ってると思ってんだ。』

そうだったねってクシャッと笑うAの髪をワシワシと撫で回す。

「ちょっとー。」

俺の手から逃げようと体を離すから逃げないように抱きしめると耳に唇をよせる。
本当はキスもしたいけど、ここは救護室だし誰が来るか分からないし、熱あるし…

『続きは今度な。』

って囁いたら小さく頷いた。