Love between childfood friend （m.j） (ページ20)

今日:11 hit、昨日:11 hit、合計:8,461 hit

・ページ20

jun side

「お、美味しい。」

『そりゃ良かった。』

Aが苺スムージーがいいって言うから同じものを頼んだ。そしたらそっちの味が気になるとかになんないかな？って。

『さっき靴迷ってたじゃん？』

靴屋を出てから…いや選んでる途中からなんか元気なかったように見えたA。
デザインが気に入ったスニーカーのサイズも合わせて色をどうしようか悩んでいた。
赤に青のラインと紫に黄色のライン。

『店員さんは、赤に青のほうが良いんじゃない？って言ってきたの。でも俺的には紫に黄色でさ、Aに聞いたじゃん？どっちがいいって、そしたら俺と同じほうだから嬉しかった。』

そしたらスムージー飲んでた顔をあげて「そうなんだ。」って少し前まで暗かった表情が明るくなるからその理由はやっぱりこの事だったんだって分かった。

『他の人よりも、Aが選んでくれるほうが俺は1番いいと思ってる。だから、これからも一緒に選んでよ。』

「うん！」

なんだヤキモチ妬いてたんだって若干嬉しくなったけど本人には言わないでおく。

『さ、行くか。』

スムージー飲み終えて今度はAの用でも聞こうかなって思って立ち上がる。

「うん！

…潤くん？」

『ん？』って返事と同時にAの手が俺の右手を握る。

「…手、繋いでもいい？」

『もちろん。て、俺に許可いらないから。』

ニノのおかげ？それとも靴屋の店員さん？
まぁ、どっちでもいい。

恋人繋ぎとまではいかないけど、手を繋いだことでまた一歩進んだ気がした。

その後、AがTシャツが欲しいってTシャツの専門店行って完全に俺が選んだ俺の趣味になるTシャツ買って嬉しそうにしているの見て、またこっちまで嬉しくなった。

『この後、どうする？
そろそろ帰る？』

「…うん。」

『そうだ、この間Aが読みたいって言ってた漫画ニノから借りてんだけど読む？』

「え？いいの？」

『Aも読んでいいってさ。
じゃ、帰りに渡すな。』

「うん。」

あのAの一歩から手を繋ぐことが自然になって、俺から手を握ってもすぐにそれに応えてくれる。

『やっぱりいいな。』

「ん？なにが？」

『んー、幼なじみじゃない感。今まではお向かいさんで幼なじみの括りだったでしょ。大きくなれば幼なじみでも手繋ぐって躊躇するけど、付き合ってればそれが許される。』

Aに触れる手が愛おしくて、この手が離れるのが寂しいなってなんだか女々しい。