Love between childfood friend （m.j） (ページ17)

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1ヶ月… ページ17

jun side

カズ『え？！1ヶ月…何もないの？』

『声でけぇ。』

Aと付き合って1ヶ月。
少しずつ変わってきている俺らの関係。

朝は一緒に登校するようになって、駅からはニノとAと4人で学校へ。
昼飯も4人で食ってる。
なんで4人かっていきなりはやっぱりAの中で迷いがあるらしい。

この一か月の間、学校と空手以外で出かけるってなくてそんな俺らを見かねてニノ達がダブルデートを提案してきた。

『いや、最近Aさ実践のほう始めたじゃん？そっちが合ってるのか練習ばっかでさ。』

カズ『それでも帰りは2人きりでしょ。その時とかさぁ…。』

『んー、なんかAがさ。そういうこと避けてるって感じがしてさ。』

カズ『え？なんかやらかした？』

『違う。Aの中ではおそらくキスよりはハグらしいよ。ハグは全然するからさ。』

そう、ハグは全然する。むしろAから抱きついてくる。
…けど、少し体を離して見つめると目を逸らしたり、急に話ふっかけてきたり…その先を見透かしているからなのか避ける。

カズ『さすがに手は繋ぐでしょ？』

『それは時と場合によるかな…。』

空手の帰りとか、2人で話してる時とか。

カズ『うーん。Aちゃん、ウブなの？
これじゃ潤くんお預けくらってる犬じゃん。
なら、こうしたらどう？』

カズ『今日は少しは意識させようか！最後は俺らフェードアウトするからさ。』

それから数日後、ニノ達と映画を観に行くことになったんだけど…フェードアウトするからって…それが上手くいくともいえない。

ー「おまたせしましたー。」

ポップコーンとジュースの入ったコップのトレーを持ってA達のもとへ行く。

奈々「おかえり。ありがとう。」
「ありがとう、美味しそう。」

座席にそれぞれ座る。ニノ、奈々、A、俺の並び。

ニノ『な、そっちの頂戴。』

奈々「いいよー。」

奈々のジュースを飲んでるニノを見ると目が合う。いや、俺はしないから。第一隣のA変な感じだし。

映画始まってから数分、隣のAが緊張してるのか前の画面しか見てないの分かって横を見たら…ニノが奈々の肩抱いてて、これって明らかに逆効果な気がする。

それに学園ラブストーリーとかって…
Aの好きな俳優が出てるけどもさ、この4人でこれ見るって…誰が言いだしたんだろ、ポップコーンをつまみながらそんな事を考えてたら2時間経っていた。