Love between childfood friend （m.j） (ページ16)

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朝ご飯を食べてるとインターホンがなって玄関へ行くと、身支度の整った潤くんがいた。

『おはよ。まだ飯食ってた？』

「おはよ。うん、待ってね。後ちょっと食べたら歯磨きするから。」

『いいよ、慌てなくて。』
　

『上がって待ってたら？』って2階から降りてきたお兄ちゃんが玄関にいる潤くんに声をかける。

まだ約束の10分前…急いで残り数口のパンを口にする。

洗面所で歯を磨いて、鏡でもう一度身だしなみチェックしてリビングに戻ると

翔『あれ？なんか雰囲気違くね？』

す、鋭い…。
そんな翔くんの声にスマホを見ていた潤くんが顔をあげる。

『本当だ、可愛い。マスカラ塗ったんだ。』

翔『あー、だからか。潤、さすが。』

潤くんの隣を歩くから少しでもって思った私がいけなかった。…というか2人とも洞察力すごいなって。
可愛いなんて…みんなの前で恥ずかしいし。

「おまたせ。行こ、潤くん。」

この場にいると翔くんからまた何か言われそうな気がして玄関に向かう。

母「A、お弁当。」

「あ、ごめん。忘れてた。」

母「潤くん、よろしくね。」

『もちろんです。いってきます。』

いってきますって家を出る。
駅まで5分、電車に乗って20分の距離。

『なんか新鮮だな。』

「うん。そうだね。」

横目でだけど嬉しそうな潤くんが見える。
今までは私が電車の時間をずらしてたり、同じ車内でも潤くんとかぶるの避けてたからこんな距離で電車に乗るの初めてだ。

目的の駅につくまでたわいのない話をしていた。
その時間がとても幸せだなって思った。

カズ『お、新鮮。』

奈々「A、おはよ。潤くんもおはよ。」

電車を降りて改札に向かおうと歩いていたら後ろから声がかかる。

「『おはよ。』」

カズ『2人でいるってことはうまくいったってとっていい？』

『もちろん。』

奈々「おめでとう。Aー、良かったね。」

奈々が手を広げて抱きしめる。

「ありがとう。」

隣でカズくんが戯れあってる潤くんと目があってニコって微笑むから私まで頬が緩んでしまった。

今日からまた新しい世界が始まった。