Love between childfood friend （m.j） (ページ15)

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jun side

「ね、潤くんは付き合うとどんな人になる？」

『どんな人って…付き合った事ねーし分かるわけないだろ。
Aがはじめてだよ。』

急に何聞いてんだ。

「そっか。へへ。」

急に笑いだすし…

「潤くん、ありがとう。」

急にお礼言ってくるし…

「…ぐすっ。」

…って泣いてるし

『え？
…は？…俺なんかした？』

隣に座って膝抱えてすすり泣く姿に焦りだす。

『な、悪かった。
ごめん。』

何に対して謝ってるのかも自分でも分からずにいる。

「うぅん、ごめん。違うの。」

顔をあげてパーカーの袖で目尻を拭いながら俺を見たA。

「潤くんから連絡来る前ね、昔の事思い出してて。
潤くんは私とは違う域の人なんだなぁって。私は潤くんといちゃだめなのかなぁって…思ってて。」

学校だと普通の友達のような接し方しかしないAに対して俺も学校ではそれ以上に絡まないようにしていた。
俺の事でAが嫌な思いをしてたことを奈々やカズから聞いて知ってたから。それに対して俺が何もしなかったのはAがそうしてほしいんだという思いを聞いていたからで本当はじっとしてるなんて嫌だった。

それでも空手や学校以外では変わらなく接してくれていたからAが俺との距離を感じていたなんて知らなかった。

「それでも潤くんは優しいし、私の事気にしてくれるし…そのうち潤くんも私と同じ想いなのかな？って思っても気づかないふりしてた。嬉しいのにさ、何もできなくて…。
強くなりたいって思ってもなかなか変われなくて

だからね、今すっごい嬉しいんだ。こうやって一緒にいれること。」

ありがとうって涙目で伝えてくるから、もう悩まなくていいし泣かなくていいんだよって思いもこめて抱きしめる。

『Aは誰よりも強いの知ってるから。
俺の前で我慢なんてすんな。』

「うん。ありがとう。」

俺の背中に回ってくる手が温かくて…
その温もりを感じてたら…急にスーって聞こえてきて、そしたらまたスー…って

少し体を離して顔覗き込むと…

『寝てる？

おい、A？』

「あ！ごめん。
潤くんが温かくて…。」

『今日いろいろと刺激ある1日だったもんな。

そろそろ部屋戻るか。
明日、迎えにくるから。』

「うん。」

名残惜しいけど、明日も…これからも…こうしていられるんだからと自分に言い聞かせて、見送った。