Love between childfood friend （m.j） (ページ14)

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ね、あの子いつも松本くんのそばにいるよね。
鼻につく。

家が近いからってさ、一緒に登校しなくてもよくない？

自分の事、可愛いとか思ってんじゃないの？

お兄ちゃんイケメンで、幼なじみもイケメンでさ、調子のってんじゃないの？

空手やってて良かったって思うのは対での嫌がらせはないってのと心が鍛えられてるって事かな？
そうじゃなければ、もっと傷ついてると思う。

ただ偶然にも家がお向かいさんで、一緒に空手習ってて何でそこまで言われなくちゃいけないの？って。

いつしか芽生えた潤くんへの気持ちも封印しよう、そう思った。
けど、潤くんといると不思議と元気になれる…だからそばにいたいなって、空手も頑張って潤くんに並べるような人になれば周りから何も言われない…そう思っていた。

高校に進学した時は中学校ほど言われる事もなくて、むしろ潤くんを紹介してって言われる事もあった。
奈々が間に入ってくれたりしてたけど、どうしても潤くんに言わなくちゃいけない時もあったりして…その時はなんか嫌だった。

もし潤くんがその子とって思うと胸が痛くて…。

好きだって言えたらどれだけ楽なんだろ、でも潤くんは私のことどうも思ってなかったらって…そんな事考えたり、でもいつも空手に付き合ってくれて私の用事も一緒に着いてきてくれるし…奈々からもアリだと思うって言われるし…
高校に入ってからはどんどん潤くんへの想いが強くなった。

ピコンとなった通知から画面にうつる名前に心がいつも以上に踊るのはきっと想いが繋がったから。

ーどうしよ。今日いろいろあったから目が冴えて寝れないんだけど。笑

同じ気持ちなんだって嬉しくて
私もそう、潤くんとのこれまでの事考えてたら目が冴えてしまっていた。

ー私も。

ーなら、外出てくる？
　窓開けてみ？

そのメッセージを見て、玄関を開けてみたらうちの門の前にもたれている潤くんがいた。
急いで玄関に向かってドアを開けた。

『よっ。

なんか顔見たくなって。』

そんな事言われることって今までなくて、どう反応したらいいんだろう。

『…なんか言えって。』

まだ返事をしなかった私に潤くんがバツが悪そうに言う。

「だって、そんな事言われたの初めてでどう返したらいいかもか…。」

『はは、まぁそうだな。少しだけ話さない？』

そう言って潤くんが玄関の段差に座るとその横をポンと手で叩いた。