目が覚めたら14年後だった世界線【向井康二】 (ページ4)

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ご褒美ページ4

『ごめんね、お茶しかなくて』

向「いや、急に来た俺が悪いんやし！！…にしても、物少なすぎん？？」

『まだ住み立てホヤホヤだからね。家具とか買いに行かなきゃなあ』

向「！俺、着いて行こか！？この辺分からんやろ！？」

『…うーん、太陽についてきてもらうから大丈夫！康二はもうデビューしてるんでしょ？あんまり一緒に歩かない方がいいよ』

向「！！…」

『ごめんね、何も言わずに関西を離れて』

向「っほんまやで！！…俺の事嫌いなわけやないんよね？」

『え、何でそんなことに…？言わなかったのは、君の泣いてるところを見たくなかったから』

向「え？」

『康二は私に懐いてくれてたし、君の笑顔が好きだった。…死ぬ可能性もなくは無かったし、康二には何も知らず私のことを忘れて欲しかったんだよね。…なぜか、康二も東京にいて私の面会に足運んでくれてたみたいだけど』

向「死ぬとか軽く言わんといて！！…俺、こっちでデビューしたんよ」

『うん、佐久間くんから聞いた。…心細かったでしょ』

向「っ…も、もう平気やで！！俺ももう29やし！！」

…康二が29、ね。あんなに小さかったのにな

向「それに…Aちゃんの顔見に行って元気貰っとったから」

『ふふ、何も変わらないのに。…さて、今をときめくSnowManさんがこんなとこにいちゃダメなんじゃない？？うちには何も無いし帰った帰った！』

向「ちょ、ちょ待って！！…俺、時間があればほぼ毎日通いよった！ちっこい時からAちゃんを忘れたことなんてない…！ちょっとくらい、ご褒美くれてもいいんやない…？」

『…ご褒美？？』

向「昔良い点とったらくれたやん！！ペンとか好きなものくれたり！！」

『うーん……良いけど今の私が康二にあげれるものなんてないよ』

向「ある！！…連絡先、教えてくれん！？」

『え？そんなのでいいの？…ていうか、大丈夫？？アイドルってそういうのよくないんじゃ……』

向「Aちゃんは別枠やん！…Aちゃんに会うためにあんなに病室通いよったやんやからこれくらい許して！？」

『康二がいいならいいけど……あ、でも私携帯もうないんだった…』

向「…あ、もしかしてAちゃんまだガラケーの知識？？」

『……あーーー…なんかあったね、あのなんかハイテクなやつでしょ。使ったことないなあ』

向「…よし！！任しといて！！」

『ん？？？？』