目が覚めたら14年後だった世界線【向井康二】 (ページ3)

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待たんページ3

目覚めてから1週間。私は家に帰ってきて、まだ仕事は出来ないけどゆるやかに流れる時間を割と楽しく過ごしてる

『…それにしても』

《全国4都市46万人を動員、SnowMan初のドームツアーの東京公演》

………｢SnowMan｣……人気なんだ

何でこっちのグループに？…関西で頑張ってたのに

しかも他はみんなこっちの子なんでしょ？………1人でこっちに来るの、康二大丈夫だったのかな…メンタル強い方じゃないでしょうに

それだけアイドルとして頑張りたかったのか

楽しくお喋りしてくれる中学生の康二を昨日の事のように感じるんだけどなあ

遠いところに行っちゃった

『………泣かせた私が言えることじゃないか…』

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝｯ『！はい』

大家さんかな…？

ｷﾞｨｯ『…！康二』

向「太陽に聞いて来てしもた…！！入ってもええ？そんなに長居はせんから！！」

『…うん、どうぞ。私も康二と話したかったんだ』

向井 side

初恋は、小学1年の時

小学校も中学校も…ただ、11個離れたあの人だけを思ってきた

向「Aちゃん…！！」

『！こーじ。どうしたの〜学校は？？』

向「今日休みやねん！これ、Aちゃんにあげる！！」

『え、これもしかして私？描いてくれたの？？』

向「昨日図工で…す、好きな人のこと描いてん！！」

『！嬉しい！！ありがとう康二。宝物にするね』

向「！おん…！！！」

Aちゃんを笑顔にしたかった

『え、康二凄い！90点超えじゃん…！！私が教えたところ全部できてる！』

向「ふふん、俺はやればできる子やからな！」

俺が、笑顔にさせたかったんやけど

向「A、ちゃん…？そ、その人」

『！康二。この人は大学で知り合って…2年付き合ってる彼氏！いつか康二にも紹介しようと思ってたんだあ』

「この子が康二くん！！いっつもAが話しとるの聞くよ〜」

『余計な事言わなくていいの！』

ほんまに悲しかったけど、幸せならそれでよかった

……なのに、彼氏とも別れて俺に何も言わずに1人で眠った(いった)のは酷いやん

俺はもう、大人になったで

充分待ったから、ええよな？

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝｯ

ｷﾞｨｯ『…！康二』

向「太陽に聞いて来てしもた…！！」

もう、待たんから