目が覚めたら14年後だった世界線【向井康二】 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:11,383 hit

大人ページ2

佐「まさか君がAちゃんだなんて！！康二がすぐ行くから待ってて〜って」

『…うん。佐久間くんは康二とどういう関係なの？？』

佐「同じグループのメンバー！！あんま一般の子に言わない方が良いんだけど…康二から君のことはよく聞いてるから」

…同じグループ。ジャニーズか

どんな風になってるんだろう

カッコよくなってるのかな。昔のあの子のままなんだろうか

…というか、あの子がどうしてここに

ﾊﾞﾝｯ『！？』

向「はぁ……はぁ……………」

佐(…俺は車で待っといてあげよ〜っと)

大人に、なってる

でもやっぱり、康二だ

向「ずっと、ずっと…何で、言ってくれんかったんって思っとった……」

『！』

向「置いて行かれたんかと思って、悲しくって…それでも、今元気なら良かったって、ほんまに思っとる」

…ああ

泣かせたくなかったの

向「俺、29歳になったよ。もう来年には30や。………Aちゃんは、変わらんなあ」

『泣かないで、康二……』

向「！…今こうやって名前呼んでくれるなら、待っとってよかったわ」

『…私は』ﾌﾗｯ

ｶﾞｼｯ『！』

向「っあっぶな！！話したいこといっぱいあるけどとりあえず戻ろ！！しっかり掴まってな！」

……こんなに、逞しくなったんだ

向「さっくんお待たせ！！ごめんなあ」

佐「お！思ったより早かった〜！！大丈夫だった？あの子」

向「一応な！俺、面会何回も来とるとはいえ部外者やから帰って〜って言われて。…あーーーーーーっっっほんまに目覚めて良かった……」

佐「ずっと行ってたもんね！！でもあの子が普通に生きてたらもう40歳ってことでしょ？えぐいね……」

向「………世界が変わっとることに嫌気が刺さんとええんやけど」

ｶﾞﾗｯ「姉ちゃん！！！」

『！え、太陽…！？男前になってるじゃない！！』

太陽「っ俺の事なんかどうでもいいし！！姉ちゃん、ホントに起きたんだよね……！？」

『…うん、起きた。これからは一緒にいれるよ』

太陽「良かった……14年とか、長すぎだよ…俺もう姉ちゃん越しちゃったもん」

『え、本気で言ってる！？……今28？？』

太陽「そう！！！…あーもう、泣かないつもりだったのに！！」

『ふふ、泣き虫なのは変わってないねえ』

太陽「姉ちゃんの前でだけだから！！」(…康二くんにもう会ったのかな。…ずっと見舞いに来てたの、ムカつくから言ってやんねえ！！)