行かないで ページ8
『えっ一人暮らし…？』
阿「うん、もう家も決めてて。ずっと家にい続けるのも良くないし…忙しくなってきて、色々事務所とかと近い方がいいから！」
『………そ、か』
行かないで
そばにいて
「A、そんな顔しないの。お兄ちゃん困ってるわよ？」
『……うん』
阿「…一緒に来る？」
『え？』
「亮平…」
阿「俺は問題ないよ。ただ、帰るの遅くなったり帰れない日も出てくるから結局こっちにいるのと変わらないと思うけど…俺もAに悲しい思いさせたいわけじゃないしね。大学からは少し離れちゃうけど…」
『っ全然良い…！！私、亮ちゃんのとこ行きたい！！邪魔しないし、ご飯も作ってあげれるし…！！』
「うーん……Aはうちにいるのは嫌？」
『！そんなことない…！！お母さんもお父さんもお兄ちゃんも大好きだよ！ただ…亮ちゃんと離れたくない』
阿「…俺は本当に大丈夫だよ。そこまで距離があるわけじゃないしAも2つ家があるって思えば…俺が帰れない時はこっちに帰ってくればいいでしょ？」
「そうね。よし、じゃあAも早速荷物まとめましょうか！」
『うん…！！』
アイドルとしての
みんなが見ていて、あの人を知れば知るほどみんなが好きになる
そのうち、私のところに帰ってきてくれなくなる
私だけの亮ちゃんじゃなくなる
分かってる、亮ちゃんが私と2人で暮らすことを選んだということは…………完全に、妹として見られてるってことくらい
だけど、こうでもしないと私は一緒にいられない
阿「ね、意外に広くない！？ここに1人はちょっと寂しいかなって思ってたからAが来てくれて嬉しいな」
ねぇ、大好きなの
私はあなたがずっと…ずっと昔から、大好きなんだよ
『…今日は私が亮ちゃんのためにいっぱいご飯作るから！』
阿「ホント？楽しみだな…俺も手伝うよ！」
『………』
阿「？A？？どうした？気分でも悪い…？」
『私、亮ちゃんとずっと一緒にいたいなあ……』
阿「？…大丈夫。ずっと一緒だよ。俺達は家族なんだから」
『………うん！』
私は今日も笑顔を作る
大好きな亮ちゃんが安心してくれるように
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作者名：ふらり | 作成日時：2023年3月21日 11時
