阿部家の天使は2.5次元の存在らしい【佐久間大介】 (ページ30)

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何でページ30

『ち…がうって、何？私は亮ちゃんのことがずっと』

阿「Aの好きは俺の好きと一緒だよ」

『っ違うよ！何でそんなこと言うの！？私はずっと好きだった…！！』

断っていいの

阿「勘違いしてるんだよ」

この気持ちを否定だけはしないで

『ごめんって、断るだけでいいんだよ……何でそれすらしてくれないの？！』

阿「…よく考えて。Aはどうして俺のことが好きなの？」

『そんなの…1番私のことをそばで見てくれてて、優しくて、かっこいい……』

阿「Aが1番頼れるのは俺だった。それは自分でも感じてる。…この距離の近さが勘違いさせてるんだよ」

『違う…！！！！私は本気で！！昔から亮ちゃんがアイドルをしてるのが嫌だった！女の子に騒がれてるのを見たら吐き気がした！！！』

阿「…お兄ちゃんが取られそうで嫌だった」

『っやめて！！！』

阿「Aが好きな人は俺じゃないよ。1番近くで見てきたからこそ、分かる」

『！』

いつもの亮ちゃんはどこ？

優しくて、私の気持ちを1番大切に思ってくれる

私を傷つけない方法で断ろうとするはずなのに

こんなの、亮ちゃんじゃないよ

阿「俺はAに「失恋」を味わって欲しくない。俺への気持ちは恋愛感情じゃないんだ。…本当に大切な人が誰なのか考えてみて？」

『………っもういい！！！！』ﾀﾞｯ

阿「！A、待って！！」

『着いてこないで！！』

ﾊﾞﾀﾝｯ

阿「…ごめん…でも、俺じゃない(・・・・・)ことに気づいてほしいんだ」

気持ち悪い

誰なの、あれ

苦しい、やめて

大好きなのに

断ってくれるだけでよかったのに…！！！！

『…さむ……』

……何でこんなことになったんだろ

心配してるかな、亮ちゃん。……スマホも置いてきちゃったし

私は亮ちゃんに振られて、諦めて、亮ちゃんは私を妹だと公言する。それが1番平和な道だった

【本当に大切な人が誰なのか考えてみて？】

………私は

「お姉さん、結構な時間ここにいるよね？家ないの？？」

「俺たちと一緒に来る？」

…うるさいな

「え、何で睨まれてんの？？善意なのにさあ〜」

「嫌なことでもあった？飲んで忘れようぜ。俺らの奢り！」

どっか行ってよ

ｸﾞｲｯ『っ離し』

佐「Aちゃん！！」

『ぇ』

何で、ここに

佐「行こう！走って！！」

『…っ』

何であなたはいつも来てくれるの？