ご飯会 ページ36
ｺﾝｺﾝｯ『はーい』
「失礼致します、お連れ様がいらっしゃいました」
『！』
佐「遅れてすみません…………」
『全然いいよ…あはは、死にかけの顔してる』
佐「今日は早く切り上げられると思ったんだけど………マジで久しぶりのAちゃんだー！！なんかいつもと雰囲気違う！？」
『うん、私今まで亮ちゃんの好みに合わせてたんだけど…こういうのも悪くないなって思って』
佐「！…うん、俺そういう系好き！！」
『！ありがと。個室もとってもらっちゃってごめんね、私こういうの詳しくなくて…』
佐「俺が一緒にご飯食べたかったから気にしないで！職業柄外で顔出す訳にもいかないから逆に遠回りで申し訳ない…」
『大丈夫。亮ちゃんには今日佐久間とご飯って言ってるからね』
佐「それ！現場で会った時すごい圧かけられたもん、遅くなりすぎるなよって！！」
『そうなの？』
佐「そうなの！愛されてるねえ」
『！…うん』
佐「！！俺も気持ちでは負けてないけど…！」
『…っあはは、そっか。ありがとね。佐久間からの毎日の連絡結構楽しみにしてる』
佐「えっほんと！？Aちゃん簡素な返信だから鬱陶しいかと思ってた！それでも送るけど〜！」
『え、私のそんなふうに思われてたの！？』
佐「いい味出てるよ！！」
『あんまり嬉しくない……そういえば、歌舞伎。すごい好評だったね、お疲れ様。…って、この言い方だと私上から目線な感じになるのかな』
佐「え、何何嬉しい！もしかしてAちゃん映画館とかで見てくれた！？」
『ううん、私は見てない。見ようかなと思ったんだけど申込日？数日すぎてから見たら全部埋まっちゃってて。…最近、亮ちゃんも見れそうだから行ってみたかったんだけど』
佐「そっか…」
『大学でSnowManの話色んなところから聞こえてくる。やっぱり人気なんだね』
佐「国民的アイドル目指してますので！！…阿部ちゃんがアイドルしてるとこ、大丈夫になったの？」
『うーん…やっぱり、騒がれてるのは嫌だなって思うよ。でも多分、これは亮ちゃんの言うようにお兄ちゃんを取られたくないって気持ちなんだろうなって思って。昔は吐き気がやばかったけど…亮ちゃんから愛されてる、いざとなったら結婚できる立場にあるって思ったら高みの見物出来るようになった』
佐「ちょっと怖い！！！…結婚するのは俺！！」
『…それはどうかなあ』
佐「ぐぬ…頑張ります……」
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作者名：ふらり | 作成日時：2023年3月21日 11時
