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仕事が終わって帰ると、リビングにはテーブルで作業をしている大我とソファーで眠る北斗が居て俺は大我に近づいた。
『大我。』
『あ、高地。おかえり。』
そう言って動かしていた手を止めてこちらを見た。
『二人でリビングに居るなんて珍しいな。』
『北斗が俺の作業を見ていたいって言ってさ。でも、仕事で疲れるんだよ。途中で寝ちゃって。』
そう言った大我は優しい目をしていた。
『...大我。』
『ん??』
『前は北斗と仲良かったじゃん??』
『...。』
『いつから今みたいになっちゃったんだ??』
そう言うと大我は立ち上がってソファーの肘おき部分に座り、ゆっくりと手を伸ばして北斗の髪に触れた。
『...全部、俺が悪いんだ。』
『全部って??』
『...北斗から直接、服を作ってほしいって頼まれてさ。いつかはって思ってたから嬉しくて引き受けたんだ。』
『うん。』
『...でも、あともう少しで完成ってところで。俺、倒れちゃって。その時、主治医に言われたんだ。もう長くは生きられないって。』
『...。』
『で、自暴自棄になって。ある日の昼、いつも使ってる作業場のゴミ箱に飲んでた薬を全部捨てた。』
『...っ..。』
『当時のアシスタントがゴミを捨てようと外に出たところを北斗が見た。』
『...分かっちゃったんだ。』
『そう。で、ギクシャクしちゃって。北斗は俺の前から消えた。』
『...。』
『再会したのは、樹の所にお世話になることが決まってから。』
『樹の話では、心配なヤツが居るから一緒に住むって言ってたけど。それって、やっぱり大我のことだよな??』
『さぁね??』
そう言って大我は撫でる手を止めて再び床に座った。
『まだやるの??』
『うん。』
『...ほどほどに、な。』
『分かってる。』
そう言って大我は再び手を動かし出し、俺は部屋に向かった。
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あい(プロフ) - コメント失礼します。泣けました。これからも頑張ってください!! (2019年1月13日 6時) (レス) id: 20d8e8453e (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 素晴らしい作品をありがとうございます。更新楽しみにしてます。 (2019年1月1日 2時) (レス) id: fd962043f2 (このIDを非表示/違反報告)
とまと - とても面白くて読み応えあります!更新が楽しみです! (2018年11月29日 21時) (レス) id: 58ad9659bb (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - とても素敵な作品で更新楽しみにしてます!応援しています! (2018年11月21日 23時) (レス) id: 46ec5817d4 (このIDを非表示/違反報告)
藤菜 - 大我大好き!この小説とても面白いですね!頑張ってください!応援してます! (2018年11月17日 4時) (レス) id: cd27931c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:seri | 作成日時:2018年11月14日 10時