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早めに帰宅すると、リビングのソファーに座って目を瞑る大我が居た。

静かに近づいて隣に座り、手を伸ばして額に触れた。

『...熱なんて、ない。』

そう言ってゆっくりと目が開いて、視線が合ってから手を離した。

『おかえり、慎太郎。』

『ただいま。』

『今日は早いんだな。』

そう言われて俺は立ち上がった。

『今日の夕食は俺たちだけだから。』

『そうなんだ。』

『一人は寂しいじゃん??』

『それは慎太郎が、だろ??』

『まぁ、そうとも言う。』

そう言うと大我は笑ってくれて、俺は少し心が満たされた。

高地が前もって作っておいてくれたスープを温め直して少し早めの夕食を二人で食べた。

それから樹に口うるさく言われていた大我が薬を飲むのを見届けた後、先に風呂に入ってもらった。

それから俺もシャワーを浴びてタオルで髪をガシガシと拭きながらリビングに戻ると、大我が窓の近くに座って外を見つめていた。

『大我。湯冷めするぞ??』

『...慎太郎。』

『なに??』

『...お前、大きくなったな。』

『...。』

『一丁前に俺のこと心配しちゃってさ。』

『...一人前になったから。』

そう言うと大我はこちらを見た。

『いつ振り??こうやって二人きりになるの。』

『...いつ振りだろう。』

『...俺と一緒に来て良かった??』

『大我と一緒が良かったんだ。』

『俺も慎太郎と一緒が良かった。』

そう言って大我は俺の髪を撫でた。

『なぁ。』

『ん??』

『...兄ちゃんって呼んでほしかった??』

そう聞くと手が止まり、少しの間見つめ合った。

『...そうだな。考えたことないからな。』

『....。』

『でも、慎太郎と俺は同等だろ??お前は弟だけど、そういうのは抜きで一緒に居たかった。』

『...。』

『呼び名なんてどうでも良かった。俺はお前を助けたかった。一緒に生きたかった。』

『....。』

『それだけで十分なんだ。』

そう言って微笑む大我はあの頃と何も変わってなかった。

『...ヒーロー。』

『...。』

『...大我は俺のヒーロー。』

『ふふ。』

『...ずっと俺のヒーローだから。』

そう言うと大我は俺の髪をくしゃくしゃと撫で回して、俺もされるがままになった。

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設定タグ:SixTONES , 京本大我 , 病系   
作品ジャンル:恋愛
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あい(プロフ) - コメント失礼します。泣けました。これからも頑張ってください!! (2019年1月13日 6時) (レス) id: 20d8e8453e (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 素晴らしい作品をありがとうございます。更新楽しみにしてます。 (2019年1月1日 2時) (レス) id: fd962043f2 (このIDを非表示/違反報告)
とまと - とても面白くて読み応えあります!更新が楽しみです! (2018年11月29日 21時) (レス) id: 58ad9659bb (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - とても素敵な作品で更新楽しみにしてます!応援しています! (2018年11月21日 23時) (レス) id: 46ec5817d4 (このIDを非表示/違反報告)
藤菜 - 大我大好き!この小説とても面白いですね!頑張ってください!応援してます! (2018年11月17日 4時) (レス) id: cd27931c78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:seri | 作成日時:2018年11月14日 10時

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