病系短編集

最高のステージを＊10＊ ページ18

涼介side


翌朝…先生にお礼を言って病院を出た


マネージャーの車に乗って会場に着くともうセットが組んであった


ひとりでステージの上を歩いた


ここでこれから始まるコンサートを思い浮かべながら


知｢涼介!!おはよ｣

涼｢おはよ^^｣

知｢何やってんの？｣

涼｢これからここで始まるんだなって…それぞれのコンサートがさ…｣

知｢それぞれ…ねぇ？｣

涼｢初めてでるコンサート…２､３回でたことのあるコンサート…初めての会場…これまでやってきたことを見せるコンサート…ファンの人に感謝を伝えるコンサート｣

知｢そうだね｣

涼｢…あいつのためにもさ…ダサいことできないし｣
知｢龍のこと？｣

涼｢世の中はとっくに忘れちゃってるかもしれないけどさ…会見でこんなこと言ったら怒られるけどあの歳でいきなり前出されてはい今日から社会人とか言われたら…俺はたまたまあぁならなかっただけで…どうにかなるよ｣
知｢……………｣

涼｢どんどん蹴落とされて…自分が上がるためには誰かを蹴落とさないといけないんだ…それがどんなに仲の良かったやつでも先輩でもさ…本当…怖い世界だよ…｣

知｢けど辞められない？｣

涼｢辞めたいとは思わないんだよね^^みんなの笑顔見たいから…案外俺強いのかも^^今日よろしくね｣


知念にそれだけ言うと楽屋に向かった

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