ハニーシロップと夏怪獣（Yuri.C）

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侑李「男梅サワー」

光「もうウィスキーのロックいっちゃうおっかなー！！」

大貴「待て待て、みんないっぺんに言うな」



P.M.6:00


時間を守って集合した私たちは、とりあえず買い出しじゃんけんをした。




大貴「なんか追加あったらラインしてー」


玄関先で声を張るその隣で、私もスニーカーに足をつっこむ。




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大貴「今日は長い夜になりそうだなぁー」
「だねぇー」



7月下旬の夜、外はまだ昼間みたいな明るさで、何となく得した気分。





サンダルとスニーカー
互いのラフな足元はまるで、私たちの砕けた関係を表してるみたいだと思った。



大貴「しっかしひか、別れるとはなー」

「ほんとね。大ちゃん何も聞いてなかったの？別れるかも、とか」

大貴「なーんにもなかったよ？2、3日前だっけな、デートもしてたっぽいし」

「ひゃー、女の心変わりって怖い」

大貴「お前も女だけどな？」

「あぁそっか」




あぁそっかじゃねーよ、って頭を小突かれた。



大貴「でも、Aは一途そう」

「そう見える？」

大貴「そう見える…というより、そうであってほしい」

「なにその願望！」

大貴「あは！だって一途な方が幸せになれそうじゃん」

「私の幸せ願ってくれてるんだ？」

大貴「まぁそりゃね？」

「じゃあ仕方ないから私も大ちゃんの幸せ願っとこー」

大貴「仕方なくじゃなくてさ、ちゃんと真剣に願ってくんない？」



そんな他愛もない会話をしていたら、コンビニの往復はあっという間だった。

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