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花「なんか、ちっちゃい頃に戻ったみたい」
砂をぺたぺた固めて山を作りながら、花ちゃんが楽しそうに笑う。
「ほんとだね」
花「結愛ちゃんも楽しそうでよかった」
「ね。ずっと退屈そうにスマホでもいじってるんじゃないかなって思ってたけど」
花「ふふ、私も」
こういう仲良しこよしのグループイベントは苦手かなって思ってた彼女も、
男前な性格故に、案外ナチュラルに男子に混ざっていた。
「あ!そういえば全然写真撮ってない」
花「あ、そうだ!遊ぶのに夢中で全然撮ってない!」
パラソルの下に戻って、ふたりしてカバンをゴソゴソしていたら
とんでもないことに気がついた。
「…無い」
花「え?」
「スマホ無い、」
花「えぇ!?……あ、トイレは?」
「あぁ!」
そうだ、さっきトイレに行って、
ポケット無いからって無理矢理あのクリーナーの出っ張りの上に置いて…
「…うわぁぁ、大丈夫かな、盗まれてないかな」
花「見にいこ!一緒に行く!」
慌てて立ち上がった時、
光「花ちゃん!!いたよザリガニ!!あれ、ヤドカリ?」
さっきまで花ちゃんと砂をいじっていたひかが、楽しそうに声を挙げた。
花「光先輩、今私Aちゃんと」
「だ、大丈夫!一人で行く!」
花「あ、Aちゃん、!」
「平気平気!早くひかに付き合ってあげて!」
早くー!逃げちゃうよー!って花ちゃんを呼ぶ声を背に、私は海の家の方向につま先を向ける。
スマホの安否に対する不安と、
ほんのり香る彼らの恋の予感に、胸をドキドキさせながら。
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きゃめる(プロフ) - めちゃくちゃお話好きです!!!更新大変だと思いますが、頑張ってください!応援してます(o^^o) (2018年8月27日 1時) (レス) id: 4f69638b1d (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - こんにちは、知念担です! (2018年8月27日 1時) (レス) id: 4f69638b1d (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - 追伸、私はがっつりリア恋枠ですが、全然想像とかけ離れてなんかないですよ!相手や周りには「え?僕は別に」って隠すけど、微妙に隠しきれてなかったり、陰で悶えてるとか、どちらかと言うと、正に!って思いました(^^)パート2も楽しみにしてます!! (2018年8月21日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - ぐあぁーー!ちーちゃんの、し・た・ご・こ・ろ!!(もっと頂戴)← 変態大歓迎です!← って、本当にほぼ毎回コメントしてしまってますが、どうしてもこの興奮と感謝を伝えたくてですね!ウザかったら言ってください 笑 次のお話まで悶えて待ってます← (2018年8月21日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
hy8(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます!既にちーちゃんに悶えてるのに、これからのちーちゃんがたのしみすぎて今後じぶんがどうなっちゃうか若干心配です。笑 更新がんばってください!楽しみに指咥えてまってまーす! (2018年8月21日 20時) (レス) id: b2e047b4f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおい | 作成日時:2018年7月21日 21時