. ページ4
.
それから私たちは、ひかをそこそこに慰めて、一旦解散した。
「こういうときは、パーっと飲むのが一番!」
という大ちゃんが音頭をとり、また夜にひかの部屋に集合する予定となっている。
「じゃっ!」
ひかと1つ挟んで隣の部屋である大ちゃんとは、すぐに別れた。
「でもさ、可哀想だよね。これから夏休みだっていうのに」
「いやほんとだよ。彼女いるのといないのとじゃ大違いだよな」
「まぁね、でもそんなに変わる?」
「変わるよそりゃ!ちーちゃんバカなの!?」
「やれ花火大会だの海だの、夏には青春詰まってんだろ!?」
「そんな責めないでよ〜2対1はずるいよ〜」
きゃっきゃ言いながら下る階段。段差ひとつひとつが砂利でザラザラしてて、3人分の足音でなおさらじゃりじゃりうるさい。
「んじゃ。また後で」
3階に到着すると、涼介はひらりと手を挙げて背を向けた。
「ひかんち集合は嫌いなんだよなー」
「階段多いから?」
「その通り」
私の前を歩く後ろ姿、やっぱりぴょこんと主張する毛束。
「ねぇねぇ、ちーちゃんライン来るまで寝てた?」
「うん」
「んもー、不健康」
「休日はゲームで忙しいんだよ」
「偉そうに…」
「で、Aは何してたの?」
「私?映画見てた」
「どうせまた恋愛映画でしょ」
「悪い?」
「悪いなんて一言も言ってないけど」
お互い部屋の前に到着し、ドアノブに手をかけた。
「映画ばっかり見てないでさ。またご飯作りにおいでよ」
「……ったく」
不摂生な彼の顎にはまた、小さな大人ニキビができていた。
一人暮らしの自炊って時々虚しくなるから、時々みんなにもおすそ分けするのだけれど
ちーちゃんが一番頻度高いとおもう。まぁお隣だからっていうのもあるけど、最近は催促までしてくるようになった。
「…気が向いたらね」
「うん」
じゃあね、ってまんまるな手をふりふりして、部屋の中に入っていく。
「まったくもう……」
.
1189人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゃめる(プロフ) - めちゃくちゃお話好きです!!!更新大変だと思いますが、頑張ってください!応援してます(o^^o) (2018年8月27日 1時) (レス) id: 4f69638b1d (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - こんにちは、知念担です! (2018年8月27日 1時) (レス) id: 4f69638b1d (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - 追伸、私はがっつりリア恋枠ですが、全然想像とかけ離れてなんかないですよ!相手や周りには「え?僕は別に」って隠すけど、微妙に隠しきれてなかったり、陰で悶えてるとか、どちらかと言うと、正に!って思いました(^^)パート2も楽しみにしてます!! (2018年8月21日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - ぐあぁーー!ちーちゃんの、し・た・ご・こ・ろ!!(もっと頂戴)← 変態大歓迎です!← って、本当にほぼ毎回コメントしてしまってますが、どうしてもこの興奮と感謝を伝えたくてですね!ウザかったら言ってください 笑 次のお話まで悶えて待ってます← (2018年8月21日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
hy8(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます!既にちーちゃんに悶えてるのに、これからのちーちゃんがたのしみすぎて今後じぶんがどうなっちゃうか若干心配です。笑 更新がんばってください!楽しみに指咥えてまってまーす! (2018年8月21日 20時) (レス) id: b2e047b4f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおい | 作成日時:2018年7月21日 21時