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侑李「これ、昨日遊びに来た従兄弟がくれたんだけどさ」
「へぇ、ずいぶんおしゃれなものくれるんだね……ハニーシロップ？」
侑李「要はハチミツだよね」
かけていい？って私に確認してから、まっさらな部分にそれをかけてくれた。
口の中に入れると、どことなくお花を感じさせるような甘味が広がる。
「んー、甘い！濃厚だね」
侑李「メープルシロップの原料って楓の木で、かなり傷みやすいんだって」
「え〜、うちのメープル大丈夫かな、」
侑李「腐ってるんじゃない？」
「コラ！」
侑李「ごめんって。でね、ハニーシロップは殺菌力が強いから傷みにくくて、賞味期限も無視していいくらい長持ちするらしいよ」
「へぇー、詳しいんだね、ちーちゃん」
侑李「雑学おじさんの受け売りだけどね」
もう一度それを手に取ってジーッと眺めていたちーちゃんが、ぼそっと言った。
侑李「ハニーシロップみたいな関係でいられたらいいね、その子たちとも」
その子たち、っていうのは多分花ちゃんや結愛のことで
自分で言っておきながらクサイ台詞に恥ずかしくなったのか、整った顔がニヤける。
「…なに言ってんのちーちゃん」
侑李「かけたんだよ」
「え、かけたってどっち？ホットケーキにシロップをかけたってこと？謎かけってこと？」
侑李「あーもう！無し無し、今の無し！」
「あはは、それはずるいでしょ！逃げちゃダメ！」
ハニーシロップみたいな関係
．
……どうしてだろう
これはチャンス、と思った私は
一体何がどうチャンスだと思ったんだろう。
「ねぇ、ちーちゃんにもいるの？」
侑李「ん？なにが？」
「その、…ハニーシロップみたいな関係になりたい人…？」
私の間抜けな質問に、ちーちゃんの動きが止まった。
見つめてくるその瞳に、そのまま吸い込まれてしまいそうで
考えるように視線を逸らしたまま、彼は言った。
侑李「……いっつも仲良くしてる友達とか」
「あ…うんうん、うん、そうだよね」
…まぁ、そうなるよね。
一瞬ホットケーキに落とした視線は、またすぐに私へと戻されて
「…あ、ホットケーキ冷めちゃう！早く食べちゃお！」
侑李「…うん」
まるで私の気持ちを読もうとするような彼の瞳に、私は一人ビクビクして、ごまかすことに必死だった。
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きゃめる(プロフ) - めちゃくちゃお話好きです！！！更新大変だと思いますが、頑張ってください！応援してます(o^^o) (2018年8月27日 1時) (
レス) id: 4f69638b1d (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - こんにちは、知念担です！ (2018年8月27日 1時) (レス) id: 4f69638b1d (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - 追伸、私はがっつりリア恋枠ですが、全然想像とかけ離れてなんかないですよ！相手や周りには「え？僕は別に」って隠すけど、微妙に隠しきれてなかったり、陰で悶えてるとか、どちらかと言うと、正に！って思いました(^^)パート2も楽しみにしてます！！ (2018年8月21日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - ぐあぁーー！ちーちゃんの、し・た・ご・こ・ろ！！（もっと頂戴）← 変態大歓迎です！← って、本当にほぼ毎回コメントしてしまってますが、どうしてもこの興奮と感謝を伝えたくてですね！ウザかったら言ってください 笑 次のお話まで悶えて待ってます← (2018年8月21日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
hy8(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます！既にちーちゃんに悶えてるのに、これからのちーちゃんがたのしみすぎて今後じぶんがどうなっちゃうか若干心配です。笑 更新がんばってください！楽しみに指咥えてまってまーす！ (2018年8月21日 20時) (レス) id: b2e047b4f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい
| 作成日時：2018年7月21日 21時
