ハニーシロップと夏怪獣（Yuri.C）

いちごみるくのボーダーライン ページ16

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…



大学に入ってから、私には2人の友達ができた。共通の趣味で盛り上がったのが理由。


趣味の話をして、冗談言ってバカみたいに笑い合って、良い友達ができたと思ってた。




だけど、いつからか、彼女たちといることが苦痛になっていた。




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「それでね、一番偉いおじさんの家にみんなで行ってさ」

「うんうん」

「ゲームして負けた2人は同じベッドで寝るってなって、私負けちゃってさ」

「…それはもう」

「もうさ、言わずもがなだけどおっさんムラムラしちゃって」



片方は夜遊び好きで、それをベラベラ得意げに話すのがいけ好かなかった。

おまけに口を開けば人の悪口ばっかり。



もう片方は当たり障りのないように生きてますって感じの子で、前者の子への不満を共有することもできず。




…ただ、共通の趣味という繋がりが結構強かったし、趣味で盛り上がってる時は楽しかったし

それに。



こんな入学して間もないタイミングで、一匹オオカミになる度胸なんて、私には無かった。




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毎日一緒にいる分、ストレスは溜まっていく一方だった。



「出席簿に名前書いておいてほしかったな〜」

「ごめんごめん、」

「自分の名前書くときについでに書こうって思うよね、ふつう友達だったら」


頼まれもしないサボりの尻拭いをしなかっただけで怒られたり、



「みーんなAの方に行っちゃうんだもんなぁ」

「いやいや…」

「まぁ誘ったのは私なんだけどさ。」

「……」

「…はぁー、さっさと帰りたい。つまんな。」


付き合いで行った合コンで嫌味を言われたり、




片手両手じゃ足りないくらい、小さなストレスは日々募っていった。


何度も何度も絶交してやるって思ったけど、

…やっぱり、そんな勇気は私には無かった。



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