ハニーシロップと夏怪獣（Yuri.C）

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「女子力〜〜！」


後日、結愛と私は花ちゃんの家にお泊まりに来ていた。



結愛「さすが花」

花「結愛ちゃんが褒めてくれるなんてめずらし〜！」



一人暮らしの花ちゃんだけど、部屋の中はしっかり整理整頓されていて

期待を裏切らない、可愛い小物、可愛い配色。

花柄、パステル、レース。



花ちゃんそのものみたいなお部屋に思わず見惚れた。



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とりあえず満足いくまで部屋の中を物色して、
そのあと私たちはのんびり買い出しに出かけた。



みんなでキャッキャ言いながら夜ご飯作って、
もぐもぐしながらバラエティー番組を見て。




お風呂上がりにはみんなでお気に入りのパジャマ見せ合いっこして、


いつも使ってるボディークリームを貸しあって。



中学高校のときは、実家暮らしで親の心配もあったし、お泊まりなんてしなかったからなぁ。




すごく楽しくて、くすぐったくて、幸せで。



女の子の友達って楽しいなぁって、心底思えた。




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花「ダブルベッドだから入れるよ！」



語り合おう！なんて言いながら、結構早い時間に寝床についた私たち。



同じベッドの上でぎゅうぎゅうに並んでるのが可笑しくて、みんなでクスクス笑い合った。



「ていうか一人暮らしにダブルベッドって」

結愛「花、もしかして彼氏いる？」

花「ちがうよ〜！ただ三大欲求はちゃーんと満たしたいだけ！」



なーんだ、ってつまんなそうに言いながらスマホの画面を見た結愛は、多分時間を確認したかっただけなのかすぐにそれを枕元に置いた。


「さ、何の話する？」

結愛「んー…あぁそうだ、Aと山田たちは結局どういう関係なの？」

花「あぁそれそれ！私も聞きたかったぁ！」



まさか結愛から切り出されると思わなくてキョトンとしてたら、「…ん？」って不思議そうな顔。



「いや、いいんだけどさ。そんなに気になる……？」

結愛「…まぁ、強い興味があったかと言えばそうでもないけど」

「…うん」

結愛「でもこの間その話振ったとき、なんとなくだけど緊張感あったっていうか。ハッピーな話じゃないってのは察したから」




結愛「話したくなければ話さなくていいけど。
聞いておきたいなと思って、友達として。」


結愛の真っ直ぐな視線と、コクコク頷く花ちゃんと。


まだ短い付き合いだけど、私のことを知ろうとしてくれてるんだって気持ちが伝わってきて、胸がじんわりする感覚があった。

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