ハニーシロップと夏怪獣（Yuri.C）

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花「山田くん、いつ見てもカッコいいね〜」



花ちゃんがニコニコしながらお弁当箱の蓋を開ける。



彼女は元祖ふわふわ系女子で、ぶりっ子だの何だのって陰口叩く輩もいるけど、そんなのただの偏見。
ただただふわふわで、女の子らしくて、とっても良い子。




結愛「花はあーいう男がタイプなの？」



対して結愛は元祖クールビューティ。
物怖じしない、男よりもイケメンな彼女に、私も花ちゃんも惚れている。




花「そういうわけじゃないよ！でもなんていうか、同じ人間じゃないみたい」

結愛「…まぁそれは分かるかも」

花「でしょ？だからAちゃんはすごいなぁっていっつも思うよ」

「ん？私？」

花「だって、あんなカッコイイ男の子と平気でお話してるんだもん！でもでも、Aちゃんも美人さんだから絵になるんだよね〜」

「そ、そうかなぁ…」

花「ねね、何であんなに仲良しなの？」



くりくりおめめと、結愛の視線。素朴な疑問。



そういえば、この2人に話したことなかったっけ。



「話せば長くなる…かも…？」

花「ええ！なになにもっと気になる〜」

結愛「ふーん、私もちょっと興味あるな」

「んーー、」



でもこの休み時間内に話しきれるかな…


時計を気にする私に気づいたのかは謎だけど、花ちゃんが「そうだぁ！」って嬉しそうな顔で両手を合わせた。



花「夏休みにお泊まりしようよ！私のお家で！」

「お泊まり…！！」


それはもう、私にとっては魅力的な響きで。


結愛「いいねー、普段だったらお互いバイトでそんなんできないし」

花「その時にさ、その話も聞かせてよ！ね？」

「りょ、りょうかい！」



わーい決まりーってみんなでキャッキャしながら、お弁当をつついた夏休み直前。

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