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「王子様、ご機嫌麗しゅう?」
食堂で、ぼっち飯の涼介を発見した昼休み。
声をかけたら、食べようとして開きかけた口をパクリと閉じた。
涼介「王子様じゃねぇけど、まぁそこそこご機嫌麗しいよ」
「ふふ、そっか」
それにしても、涼介が1人なんて珍しい。
キョロキョロ辺りを見渡してたら、私の疑問を察したのかその答えをくれた。
涼介「知念たちならもうすぐ来るよ。提出物出しに行ってるだけだから」
「あぁ、なるほど!涼介は?いいの?」
涼介「俺はこの間とっくに出してたから」
「さっすが〜!」
涼介「お前は?いつものお友達どこ行った?」
「私の方もレポート出しに行ってる」
座れば?って言われたので、隣に腰かける。
…不思議だよなぁ。涼介こそ簡単に彼女できそうなのに。
今だってほら、この広い食堂内でポツリポツリと彼を盗み見る視線。
多分私のことをあぁでもないこうでもないって言ってる人もいると思うけど、そんなのにはもう1年くらい前から慣れている。
涼介「ずずずっ…」
「昼間っからラーメンですかいお兄さん」
涼介「んぐっ……ダメっすか?」
「いや、とっても良いと思います」
涼介「ん…そういえば見た?あのだっせぇグループ名」
「見た見た!ナイスセンスだよね」
涼介「俺あれ見た瞬間、退室しようかと思った」
「あはは!それはだめ!」
「Aちゃーん!」
涼介から視線を外して振り返ると、パタパタ駆け寄って来る花ちゃんと、それに追いつく気ゼロで歩いて来る結愛。
花「お待たせ〜!…あ、ごめんね!お話し中だった?」
「んーん!暇つぶしに付き合ってもらってただけ」
花「そっか!」
「じゃあね、涼介」
涼介「あいよ」
ぺこり。頭を下げる花ちゃんと、わずかに頭部を動かして多分頭を下げたつもりの結愛と、
私はやっとこさお昼ご飯にありついた。
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きゃめる(プロフ) - めちゃくちゃお話好きです!!!更新大変だと思いますが、頑張ってください!応援してます(o^^o) (2018年8月27日 1時) (レス) id: 4f69638b1d (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - こんにちは、知念担です! (2018年8月27日 1時) (レス) id: 4f69638b1d (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - 追伸、私はがっつりリア恋枠ですが、全然想像とかけ離れてなんかないですよ!相手や周りには「え?僕は別に」って隠すけど、微妙に隠しきれてなかったり、陰で悶えてるとか、どちらかと言うと、正に!って思いました(^^)パート2も楽しみにしてます!! (2018年8月21日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - ぐあぁーー!ちーちゃんの、し・た・ご・こ・ろ!!(もっと頂戴)← 変態大歓迎です!← って、本当にほぼ毎回コメントしてしまってますが、どうしてもこの興奮と感謝を伝えたくてですね!ウザかったら言ってください 笑 次のお話まで悶えて待ってます← (2018年8月21日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
hy8(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます!既にちーちゃんに悶えてるのに、これからのちーちゃんがたのしみすぎて今後じぶんがどうなっちゃうか若干心配です。笑 更新がんばってください!楽しみに指咥えてまってまーす! (2018年8月21日 20時) (レス) id: b2e047b4f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおい | 作成日時:2018年7月21日 21時