恋は砂糖でできている。（Daiki.A）

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＊


慧「Aちゃんばいばーい！」

雄也「超楽しかったわ！」

宏太「ほんと！ありがとね！」

大貴「また遊ぼうねー！！」



A「こちらこそ、とっても楽しかったです！ありがとうございました！」


光「また明日なー」





満面の笑みで帰って行く４人を見送って、ひかと私も並んで歩き出した。



最初はどうなることかと思ったけど、それはそれは楽しくて。


みんな歌上手だし、なんだかんだ気遣ってくれて優しいし。






光「…楽しかった？」


A「ん？ うん、思ってた以上に楽しくて自分でもびっくり」


光「そっか。…まぁ、うるさいけどいい奴らでしょ？」




ひかの横顔、なんだかすごく嬉しそう。




光「また呼んでやるよ」


A「なーに、その上からな言い方は」


光「年齢も身長もお前より上ですけど？なにか〜？」


A「もう！！可愛くない！！」





おどけて笑うひかと家に着く頃には、もうすっかり遅い時間になっていた。






＊





お風呂から上がってスマホを見ると、グループの招待がきていた。





"八乙女家と仲間たち"





ネーミングセンスの無さに思わず吹き出す。






A「ねえ、これなに？」



ひかの部屋に入って尋ねると、ひかも苦笑いしていた。



光「なんかいのちゃんがグループ作ったから、Aも招待しろって」


光「ほんとネーミングセンス無ぇな」






慧《Aちゃん今日はありがと〜！また遊んでね〜！》




伊野尾くんが作ったらしきアルバムには、さっきまで一緒だったみんなとの写真が並ぶ。




光「なにこれ、超おもしれぇ」




ひかと笑いながらしばらく写真を見ていると、画面の上端に通知が入った。





A「あ、」



思わず声が漏れて、ひかもちらりとこちらを見る。



光「どした？」


A「……いや、友達から！明日の講義のことでね、」



光「あっそう」



A「うん、」





どうしてだろう



別に、ちっともやましくないし

きっと普通のことなのに

思わず口からついて出た嘘。









《大貴です！今日は来てくれてありがとう！ほんと楽しかったわ！また行こうね！！》






それを見て、ほんの少しだけ舞い上がっている自分がいた。


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