恋は砂糖でできている。（Daiki.A）

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22:15



大貴《今バイト終わった！》


大貴《眠くない？大丈夫？》





握りしめたスマホの画面が知らせる通知に、布団の中でそわそわする。




《お疲れさま！ちゃんと起きてるよ〜！》




送信ボタンを押すと、あっという間に既読がついて

慌てて画面を閉じた。







いつもより早くお風呂を済ませて、髪を乾かして、歯も磨いて、準備万端でベッドにもぐった私。




だって初めての電話だもん、

気合も入っちゃうよ、！








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大貴《今かけて大丈夫？》




23時をまわりそうになった頃に来たメッセージに、ますます緊張が増す中、返信を送ると








〜♪





《有岡大貴から着信です》






着信音が鳴って、ドキドキしながら通話ボタンを押す。







A「もしもし、」



大貴『もしもし？ へへ、こんばんは』





電話越しに聞こえてくる大ちゃんの声は、いつもより低くて、ぎゅって胸をしめつける。






A「バイト、おつかれさま」



大貴『ん！ありがとう！Aちゃんも、起きててくれてありがとね』



A「ううん、全然。大ちゃんこそ疲れてない？平気？」



大貴『ぜーんぜん！むしろ電話するの楽しみでしかたなかったから』






…こうやって素直に伝えてくれるところ、好きだな。







大貴『いま部屋？』



A「うん、布団の中。お風呂も歯磨きも全部済ませた！」



大貴『いや、もう寝る気満々じゃん！』



A「ちがう！！」






私がそう言うと、大ちゃんの笑い声とともに ガサガサッて音が聞こえてくる






A「ん？大丈夫？」



大貴『ん？あぁ、うるさかった？ごめん。布団にダイビングしてました』



A「ふふ、大ちゃんが寝ちゃうんじゃない？」



大貴『俺は寝ませーん』



A「ほんとー？お風呂は？」



大貴『まだ。べつに明日の朝入ればいいし』



A「え、いいの？大丈夫？」



大貴『うん。ていうか俺が風呂入ってる間にAちゃん寝ちゃってたらさ、そっちのが嫌だもん』









さっきからなんだか、すごく身体が熱い。


今目の前に大ちゃんがいなくてよかった、って思う。



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