恋は砂糖でできている。（Daiki.A）

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ごはんを済ませた後、大ちゃんは危ないから送るって言ってくれたけど

大丈夫だから、って断った。





家の最寄りの駅で降りて、家までの道をいつもよりゆっくりゆっくり歩く。




思い出されるのは、さっきの大ちゃんの言葉ばかりだった。






『俺も、Aちゃんみたいな妹欲しかったなー』






思い出すたび、ずきずきと胸が痛む。





正直、どこかで期待している自分がいたのかもしれない。


時々連絡をくれたり、

楽しそうに話してくれたり、

ふたりきりでも遊んでくれたり



ほんの少しでも可能性があるのかもしれない、って思ってたけど




あの優しい笑顔も、

からかってるのか本気なのか分からない言葉も、


結局妹みたいに可愛がってただけなんだと思うと

胸が締めつけられる感覚がどんどん強くなっていく気がした。




でも、なんだかんだそれも想定の範囲内で


年下として、妹のような存在としてしか見られてないかもしれないっていうのは薄々気がついてた。




ただ、それに向き合いたくなくて、目を背けてただけの話で。





まだ好きになってから日は浅いから

戻るなら今のうち。そう思う。



可愛い妹のような存在、それでいいってなんとか割り切ろう。


だめだったら…

そのときは、素直にずっと好きでいよう。





結局はっきりした答えを出せないまま、涙で視界がぼやける帰り道を歩き続けた。


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