恋は砂糖でできている。（Daiki.A）

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慧「わっ！！！！」



A「ひゃっ！！！」





駅までの帰り道、突然視界の端から飛び出してきたいのちゃん



ナーイスリアクション！！

って嬉しそうに拍手している




A「どうしたの、」


宏太「いのちゃんだめだよー、びっくりしてるじゃん」


慧「だってびっくりさせるためにやったんだもん、びっくりされないと困る」




私が目をぱちくりさせてるのに気がついて、薮ちゃんが目を細めて笑う



宏太「歩いてたら後ろ姿が見えたからさ、追いかけてきたの」


A「そ、そうだったんだ」


慧「どしたのAちゃん、表情かたくね？」



A「わ、わたし、」


宏太「ん？」



A「みんなが人気者だって聞いて、びっくりして…」




私が言いたいことを察したように、ふたりが笑う





宏太「あー、そっかそっか。うんとね、そんな大したもんじゃないよ？」



慧「うん。文化祭ノリで出たら、思った以上に反響あってね」



宏太「そうそう。一部の女の子達の中でちょっと有名ってだけ。しかも大学内だしね」



慧「べつに俺らと一緒に歩いてたらテレビとかソファーとかぶん投げられるとかそんなんないよ？」



宏太「うん。今のは例えが極端なんだけど、要するにいたって普通の学生です」



A「そ、そっか…！」




今まで通りでいいんだよ、そう伝えるかのように笑顔を向けてくれる2人は

やっぱり年上というか、私よりも大人だなぁと思ってしまう。


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