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数日前、ついに大手居酒屋チェーン、和心とのトップ会談が実現した。
社長とは初顔合わせの時とは比べ物にならないくらい打ち解けたし、そのおかげで会長にも何度か会わせてもらうことができてたんだけど、
会談の時、会長に直々に褒めてもらえたのは本当に嬉しかった。
「木村さんはどの会社よりも、親身になってくれた。最終プレゼン、楽しみにしていますよ」
あの言葉を裏切らないように、最後までできることをやらなくちゃ……
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一息つこうと給湯室に向かう途中、向かい側から部長が歩いて来た。
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『その案、一切面白みがないね。君、もう新人じゃないよね？ 参ったなー。
そういう優等生ちゃんが考えるようなアイディアじゃ通用しないんだよ、わかる？』
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思えば、あのときの悔しい気持ちがあったから今こうしてがむしゃらに頑張ることができてるのかもしれないけれど、
やっぱり思い出したくないものは思い出したくないし、気まずい
A「お疲れ様です……」
失礼なのは分かってるけど、目を合わせないように俯いた私。
そのまま何事もなくすれ違うことができるかと思ったのに
すれ違いざま、部長が足を止めた。
「 君、」
呼び止められ、条件反射で心臓がどくどくと動き始める。
「和心の担当が君だったとはな」
A「……すみません」
「最終プレゼン、ちゃんと策は練ってあるのか」
A「はい。全店舗の調査結果に基づいた提案書を作成しています」
ほお…
感心したように声を漏らした後で、「期待してる」それだけ言い残して行ってしまった。
……少しは認めてもらえた…？
今のは良い意味で捉えていいのかな…
あわあわしながら給湯室に向かおうとしたら、その入り口からひょっこり顔を覗かせた
A「……有岡くん！」
私に向かって親指を立ててにやりと笑う彼のもとに、思わず走る。
A「有岡くん、」
大貴「見てたよ。やったじゃん」
A「今のってさ、ねぇ、」
大貴「うん、見直してもらえたんじゃない？あとちょっとで完全に見返せるよ、多分」
微笑んで、差し出されたカップ。
大貴「そんな君にコーヒーをあげよう」
A「…有岡くん、私のお茶汲み担当に就任したの？」
大貴「まぁ、期間限定だけどね？」
コーヒーの香りと彼の優しさを感じながら、
この仕事は何が何でも成功させる、そう強く誓った。
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綾花(プロフ) - はじめまして。会社の設定などとてもリアリティがあって、心が温まる部分もあればとてもドキドキする社内恋愛のシーンもありとても面白かったです！またオフィスラブを書いてもらえると嬉しいです！これからも応援しています。 (2023年3月1日 17時) (
レス) id: 7111c84bf6 (このIDを非表示/違反報告)
HAЯU - 初めまして!大好きな有岡くんと、社内恋愛&同期の設定、神だと思いました、笑 純情ロメオも読みました!これからもお体に気をつけて頑張ってください応援してます! (2020年1月3日 20時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - あおいさんはじめまして！いつも密かに読ませて頂いています！個人的に社内恋愛系大好きなので…同期の有岡くん最高に胸キュンでした！！続編も見てみたいです！ (2017年4月24日 0時) (レス) id: 19b2afc8b5 (このIDを非表示/違反報告)
明音(プロフ) - 完結おめでとうございます！続編も期待していいですか？ (2017年4月13日 1時) (レス) id: cb58bb6f94 (このIDを非表示/違反報告)
ももっぺ - 完結おめでとうございます！！すっっごく良かったです！！！終始ドキドキしてました！！！ (2017年4月4日 10時) (レス) id: 5640788ff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい
| 作成日時：2017年3月17日 22時
