オワリにしよう。2（Daiki.A）

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大貴「あと、前に車で送った時、道間違えたのもわざと」

A「……有岡くん、あなたって人は」

大貴「へへっ！いや、あれよ？これで恋が成就しなかったら、さすがに墓場まで持っていくつもりだったけどさ。両思いってなったんだから、その瞬間にもう時効でしょ？」




悪びれる様子もなく楽しそうに笑う有岡くんにはもう、お手上げだ…



もうなんでも許しちゃう…盲目…






…と、有岡くんが突然キョロキョロ周りを確認し始めた。


つられて私もキョロキョロしてたら、






A、こっち見て。


急に名前を呼ばれてキュン、ってしたのと同時に





ちゅっ、って触れるだけの可愛いキスをされた。





はにかむ彼と、きっと顔が沸騰してるみたいに真っ赤になってる私。





大貴「なんかイケナイことしてるみたい」

A「……見つかったら怒られるよ」

大貴「あれ、うちって社内恋愛禁止だっけ？」

A「あれ…忘れちゃったけどそうだった気がしなくもない、あれ、どうだっけ」

大貴「あはは！まぁ万が一怒られたら、俺が襲いました！って言うから大丈夫」

A「そういう問題じゃないでしょ」

大貴「あと、給湯室でこっそり待ち合わせしたり、キスしたり？あれすげー憧れてたんだよね」

A「…変態」

大貴「えー？でも女の子だってそういうドキドキすんの好きでしょ？」

A「まぁ……いや、もうやだ有岡くん！すぐ私のことはめようとする！」

大貴「はぁー？今のは俺なんもしてねーよ」



なんだか可笑しくなってきて、二人してふふっ、って笑って、



あったかい手でほっぺた包まれて、また顔が近づく。今度はゆっくりゆっくり。






有岡くんってこんなに色っぽい顔するんだ、ってドキドキが止まらない。




はむ、はむ、って何度も角度を変えながら重なる唇。




全身に電気が走るような感覚と、たくさんの幸せを感じながら、




ドキドキハラハラな、秘密の残業をした。






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後日、八乙女先輩とか薮先輩に冷やかされたのは言うまでもないのだけれど、


同期も口を揃えて、やっぱりね！とか、知ってたよ！とか。
だから女子会のときの二人はあんなに自信満々だったのか、って思ったりしたけど、何はともあれ。





私、オワリにしました。

同期以上、恋人未満の関係。




同期以上、恋人以上、

その先は……？なーんて。

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