オワリにしよう。2（Daiki.A）

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終業時刻を過ぎ、続々と人が出て行く中

私と有岡くんは二人並んでカタカタとキーボードを叩いていた。






暫くして、私たち以外に残っていた人も帰り支度をし始める。

お疲れー、って声をかけられたので、お疲れ様ですってぺこっとして返す。


有岡くんもお疲れっす！ってぺこり。






オフィスを見回すと、いつのまにか私たちだけになっていた。


有岡くんもキョロキョロしてて、途中で目が合った。





大貴「……二人きり…だね、」

A「ちょ…やめて笑わせないで、！」

大貴「えぇ？だめ？ロマンチスト的な」

A「ロマンチストというより恐怖」


はぁ！？ってわざとらしく怒った顔をした後、
ふふって笑った。可愛いなぁ。



大貴「木村は何で残ってんの」

A「んー？報告書」

大貴「あ、俺も俺も。まぁもう終わりそうだけどね」

A「私も、もう一踏ん張りかな」




作業再開しようと思ったんだけど、有岡くんが何か言いたげな表情だったから、

なんとなくデスクの上のペンをペン立てに戻したりとかして時間を潰してみる。






大貴「木村ってさぁ、」


ようやく話し始めたかと思ったら




大貴「…八乙女先輩と仲いいよね、最近」




そんなことを言われたもんだから、
は！？ってなった私。


だって、八乙女先輩、誤解解いておくって言ってたじゃない！




大貴「まぁ、木村って愛想良いし、伊野尾ちゃんにも言い寄られてたもんなー」


ちょっと投げやりともとれる言い方をする彼に、ムッとした私。


なぜか、火がついてしまった。

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