純情ロメオ2（Daiki.A）

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「……大丈夫？」


博美さんが、少し心配そうに私を見つめた。
私は、小さく頷いて見せた。




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ここ最近、とにかく大貴先輩のことを忘れようと必死だった。


だけど、忘れようとすればするほど頭から離れなくて。



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『毎日死んだような顔してるけど、それどうにかならないの？』


とうとう、博美さんにツッコまれてしまった。






私、明日行こうと思ってるけど。


さりげなくそう声をかけてくれたけど、彼女は彼女できっと私に対して負い目を感じていて

一緒にどう？
までは言わなかった。






でも、思わず言ってしまった。


私も一緒に、行っていいですか……？ って。






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今日は少々混み合っているらしく、指名してからの待ち時間が長かった。



「……何が正しかったのかしら」


A「え？」


「今日あなたのこと連れてきたの、ちょっと後悔してる」


A「……私も、どうするべきだったのかなーって考えてました。一緒ですね。」



…呑気ね。って笑われた。




最近気づいた。博美さん、こういうお出かけの時はラメ入りのグロスを使うんだなぁって。


いつもの赤い唇が艶めいていて、より一層色っぽい。





「会わないのが一番いいに決まってるのよ」


A「……そう、ですよね。」


「遊びって割り切れるなら話は別だけど」





……そっか。


私が今辛いのは、本気で彼を好きだからであって、もし遊びって割り切れるなら…



そもそも、向こうはきっと本気じゃない。


だったら……




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涼介「大変お待たせしました。涼介でーす」


大貴「竜二です」





ようやく姿を見せた二人




大貴先輩と、目が合った。



それだけで、もう泣いてしまいそうだった。





あぁ、私こんなに好きになっちゃったんだ

って、会う度に思うの。




やっぱり、遊びだなんて…そんなの無理だよ


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