強豪でも高校生ですから。3

メイドの憂鬱 ページ12

『………』


　松川「今度は冒頭からAが不機嫌じゃん」


　及川「冒頭ってなに」


　松川「知らね」




どうも。こんにちは今度の不機嫌は私、Aでお送りいたします。

私とは対照的にご機嫌な花巻が部室に入ってくる。あいつは私の顔を見ると「アラアラ？Aさん？」とマウントをとった。

荒れた私を知ってか知らずか金田一が事情をたずねた。



　金田一「どうしたんですか？」


　『聞いてくれる？金田一くんや』


　金田一「あ、ハイ。まぁ」


　『実はさ、私もクラスの店？に出なきゃいけなくなったの』


　金田一「……あ、はぁ」


　及川「ハッハァー！！！」


　花巻「ハハハハ！知ってる〜！」


　松川「……フッ、そ、そうなんだ、」


　国見「絶対行きますね」




部員の反応はマチマチだが一番花巻が腹立つチクショウ！！

そうなんだ、文化祭は2日間開催でミスコンは1日目である。

したがって2日目は完全にフリーになるので少しの間店番、つまりはメイドにならなくてはいけない。

ミスコンが2日目だったなら自己アピの練習だなんだ言ってサボることが出来たに！！クソ！




　岩泉「Aがミスコンでグランプリとれば客足も増えるんじゃねーの？」


　松川「去年も川合のとこに他校のやつらめっちゃ来てたもんな〜」


　花巻「それはヤだ！！見せ物じゃないんだから！」




体育座りでTHE・不機嫌を表しております。

だれかが頭をわしわしと撫でた。

わしわしって私は犬か！！



　国見「Aさん、頑張ってくださいね。ミスコン。応援してますから」



　『…国見ちゃん、好き』


　国見「付き合います？」


　『あ、良いかm…』


　花巻「良いワケねーだろ！！！」





さて、どうしたものか。

あぁ！サボりたい！行きたくない！！




　花巻「あ！そーだ。A、今日帰り待ってて」




は？

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