強豪でも高校生ですから。4

私は ページ17

*






　及川「やっほ〜！賑わってるね☆」


　『…おかえりくださいませ、ご主人様★』


　松川「まさかのご帰宅命じられてるよ」








2日目の3組はおおいに賑わっていた。
なぜなら完璧美少女の私がいるからだ。え、自惚れすぎ？そういうキャラですから。

返り討ちにあった及川は呆気にとられた顔をしていた。毎回反応が面白いからついついからかってしまう。





　及川「メイド喫茶でしょ？」


　『うん、冥土喫茶』


　岩泉「なんか違うな」


　及川「…Aかわいいね！似合ってる！」


　花巻「おかえりくださいませご主人様」


　松川「…ブフッ！！なんかいる」


　花巻「俺の彼女に近づくな」


　『はっはっは、黙りたまえ花巻クン』






今こうやって笑いあうことも、卒業したらきっと減るだろう。



進路は互いに違う。

永遠なんてないから。


それでも、私はこの縁を掴んで離したくなかった。



たかが3年間。

されど3年間。



この世界の誰よりも充実した3年間だったって胸張っていえる。




教室のドアが勢いよく開ける。

そんな私の3年間を充実したものにしてくれた愛すべきバレー部が顔を出した。





　金田一「Aさん！おめでとうございます！昨日忙しくて言えなかったんですけど！」


　国見「…花巻さん、おめでとうございます…。幸せになってください。Aさん、花巻さんなんかほっといて俺のところにきませんか？」



　金田一「矛盾がすげーよ」



　矢巾「おめでとうございます。お綺麗でした」



　京谷「……っくそ、なんで俺まで…」



　渡「最後まで見てました！サーブお上手でした！バレーやってたんですか？」



　『え、推薦』



　「「「「え？？？？」」」



　『……ぷっっ、』







みんなの呆けた顔を見て、少し吹き出してしまった。

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