ハロー、ハロー、届きますか？

日記:26日目 ページ31

合宿3日目


今日は中間として練習試合をしている。監督の横にすわって試合のナントカをメモする。

山本の打数多いな、とかクロスの精度が悪いな、とか。


烏野の変人コンビも少しずつだが変わっていってる。これは後から楽しみだな。



　『あっつい〜……』



はやく昼ごはんならないかな〜！

ぐうっとその場でのびをしたとき、右肩が叩かれた。




　宮ノ下「Aちゃん、チョット来て！！」


　『ん？うん！』



振り返れば艶やかな黒髪をツインテールにした美人。もとい英里ちゃん。

私は監督に会釈をしてその場を後にした。





*

行き先は体育館横のスペース。いつも部員達が対人パスをしている場所。

その場所にはバーベキューの台が並んでいた。

もしや………？！




　『え、英里ちゃん…！？これはもしや！』


　宮ノ下「うん！今日の昼はバーベキューらしいよ〜！」


　『やっっったー！！！！』



私の歓喜の声に他校のマネさん達がくすくす笑う。なんかむさくるしい体育館の中とは違ってココの空気は澄んでる…。




*



　西谷「Aー！！！！」


　『西谷くーん！！！』





バーベキューの準備が終わったあと、西谷くんに呼ばれた！彼はぶんぶん手をふって太陽のように笑った。

隣の元気坊主さんは私を西谷くんを交互に見るとその場でガラガラ崩れた。



　田中「クソッ……。ノヤっさんは他校のマネとも仲が良いのか…！カッケェ！！」


　西谷「おうよ！」


　 『コンニチハー！音駒のマネでーす！！』


　田中「…おっ、オッス…」



　西谷「龍よ、コイツも潔子さんの美しさがわかるんだぜ…？」


　田中「ま、マジか……！！」



いや、逆にあの美貌がわからない人の方が少ないと思うよ。

わからない人はメガネかけたほうが良いさウン。



　『龍…だかよろしく！！』


　田中「俺達はイマジナリーフレンドだな！！」


　『イマジナリーフレンドってどういう意味？』


　田中、西谷「知らん！」





知らんのかい。

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