ヒトガタ少女の日々

蜘蛛4 ページ12

「あ"あ"ああああああああああああああ」

直後、小夜姉の今にも死にそうな悲鳴が耳に入った。

まずい。蜘蛛に攫われたのか。
いつもの小夜姉ならあり得ないが、今のパニクってる小夜姉ならあり得るかもしれない。

「小夜姉っ！！どうしたの！？」

いつもならすぐ返ってくる返事がない。
蜘蛛に顔をやられたのか、意識がないのか。それとも……

考えたくないけど……もしかしたら……小夜姉はもう……

「死なないで小夜姉ーーーー！！」

「勝手に殺すな」

……ん？小夜姉の声。生きてる？

「小夜姉！！大丈夫！？」

「………大丈夫って言ったら嘘になるかなぁ。

　今ねえ




　床下にいるの」

蜘蛛5→←蜘蛛3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す