４，ラプンツェル ページ5
「それは無理。もしかしたら、ティアラをもらって逃げるかもしれないでしょ。」
はぁぁ！？
そんなこと、するわけないじゃん。
「まだ俺のこと、信用してないわけ？」
「うん、残念ながら。」
そう言うと、少し笑った。
「翼って強そうじゃない？この塔に１人で登ってきたくらい。だからどうしても、初対面だからって、緊張しちゃうこともあるんだ。こうやって人と会ったの、初めてだから。」
そういや、この森にはなかなか人なんて入らないからな。
こんな大きな塔なんて見つけたら、今頃、町は大騒ぎだもん。
「わかった、そんなに俺の事信用できないなら、俺のことが好きになるくらい信用させてあげるよ。」
そうやって彩の顔の前でバチっとするほどのウインクをすると、たちまち彩の顔はトマトのように真っ赤になる。
「あっ、今笑ったでしょ。翼って時々意地悪だよね。」
そう言う彩は、まだ顔がトマト状態だけどね、クスクスクス。
「ま、ひとまず行く前に、腹ごしらえをしよう。おすすめの場所があるんだ。」
そう言って、塔に登ってきた時に使った短剣をさしながらゆっくりと慎重に下りていくと。
「翼、これ使って！」
そう言って髪の毛を下に向かって落とした。
その長さと言ったら。
あんなに高い塔なのに、普通に地面まで余裕のある長さ。
こんな長さ、よく、手入れできているなあ。
「私の髪につかまれば、すぐに下に降りることができるよ。だから、私の髪につかまって。」
その言葉に、俺はびっくりした。
だって女子の髪の毛につかまるんだよ？
それは、いくらなんでも・・・。
俺がまごまごしていると、彩はあきらめたのか、そのまま髪の毛を上に引っ掛けて、シューっと降りてくる。
んで、地面に足を付けると、彩はパアアッと顔を明るくさせたかと思うと。
「ねえ、翼見て！とうとう私、外に出れたのよ！私・・・生まれて初めて外に出れたのよ！」
続く (更新停止中)
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マリリン - みなみさん、ありがとうございます！これからも、個性的でかっこいいKZのみんなを書いていきたいと思うのでよろしくお願いします。 (2019年3月8日 20時) (
レス) id: 8691886c12 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 私も浜田組だいすきです！日進月歩、、、！素敵な題名ですね♪お気に入り登録しました！楽しみにしてます (2019年3月7日 18時) (レス) id: adba53847b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリリン | 作成日時：2019年3月7日 18時
