恐 怖 の 毎 日 。 ページ12
【 春美 side 】
――――――――――――
龍友が追いかけてくる前に家に帰らなきゃ。
そんな事を思っていたら家の近くにある公園で人影が動いているような気がした。
前には誰にもいない。
後ろは…
居ない。
ほっと胸をなで下ろし前を見ると、そこには
田村が立って居た。
田村 「春美ちゃ〜ん♡今帰り〜？」
春美 「な、なんの用ですか、今月分はもう渡したはずです。」
田村 「そんなかたいこと言わずに、ね ？ 」
春美 「し、失礼します。」
田村 「 待ってよぉ 〜」
そう言って田村は私の腰に手を回してくる。
その手はそのうち、お尻の部分に下がっていって虫がいるみたいに撫でまわしてくる。
気持ち悪くて仕方がなく、その手を思い切って振り払った。
でも、戻ってくるその手。
私は限界だった。
家の前。
田村さんは慣れた手つきで鍵を開け家に上がった。
手を洗っていると後ろから覆い被さるようにハグをしてくる。
そして、首筋を滑る彼の唇。
春美 「っ 、 やめ、てくださ 、い 」
田村 「なーに言ってんの？辞めないよ？お前と俺はこれくらい出来る仲じゃん〜」
春美 「嫌で、す 、！やめてください！」
それでも滑り続ける唇。
一度唇が離れて彼が口に何かを運んだ。
それを私の口に入れてくる。
吐き出そうとしても唇が離れなくて飲み込むしかなかった。
必死で手を縛られているなんて気付かなかった。
春美 「こ、れ、な、な に ！？ 離して！」
田村 「大人しくしなよ〜、どーせ辞めないから」
首から唇が離れたと思ったら太もも辺りを触ってくる。
もう無理、
春美 「 やだ！やめて！離して！」
『バシンッ 』
っ！ 痛 っ た 。
私は勢いあまって倒れこむ。
部屋中に広がる大きな音。
田村 「 うるせぇんだよ、黙ってろ，」
どっと涙が流れてくる。
田村 「待っててね？可愛い子ちゃん、ベッドの準備してくるから」
そう言って彼は寝室へ向かった。
もう嫌だ。はやくここから逃げなきゃ！
そう思っていると玄関から人が入ってくる。
______ 「 龍 、 友 、、」
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作者名：# kwmr_ | 作成日時：2017年10月25日 21時
