三十五 ページ39
？「ほ、ほ〜っ、！？万葉の言ってた意中の相手、まさか男だったか…！」
とんだ爆弾発言である。
周りの者全員が大きな声をあげる
もちろん、その中に僕も含まれた
『な、な、なん、なんで…』
？「いや、万葉からよく話は聞いてたんだけど……、男、かー！！」
どこか嬉しそうなお姉さんにもはや引きかける。
な、なんだ、強そうな人、だな。
僕の腰に巻きつきヤダヤダと未だに駄々を捏ねている楓原。
必死に剥がそうと楓原の服を引っ張るが力が強い。くそ、いろいろデジャヴだ。
『ぃ、いい加減にしろ楓原、！！いつまでそうしてるつもり、！？』
万「拙者と婚約するまで…」
『うざい！変なこと言うな、！』
どうしようもう上手く話せない
相変わらず気持ち悪い楓原の対応をするのは難しい
万「姉君、拙者は漸くAと恋仲になれたのでござるよ、」
姉君？と呼ばれたお姉さんに話しかけているが、恍惚とした表情は僕に向けられ動くことはない
公開処刑だ、恥ずかしいったらありゃしない、
あうあう唸っていれば万葉が僕の頬を両手で挟む。
途端ちゅ、と短い音が聞こえ、周りの歓声？悲鳴？に似た声が大きく上がる
自分の顔が赤くなるのに気がつく。
楓原の手を退かそうと手首を掴んでもびくともしない
姉君？「ふぅーっ！やるな万葉ァ！！！」
万「ふふ、A、可愛いでござるな」
なんでこんな事が出来るんだ
周りの目とか、そんなもの気にしないのか？
『あ、あぇ、な、なんで…っ』
もう訳がわかんなくてなって、くらりと目眩がする
再度僕を抱きしめた楓原は僕の後頭部を優しく撫でた
万「…、帰らないで欲しい、と、そう思ってしまったでござる」
まだザワザワとしている中で、僕にだけ聞こえる様に耳元で囁く
周りの人から顔を隠す様に楓原の肩に顔を置く
『ばか、あほ、』
万「っふ、はは！可愛らしい罵りでござるな！」
『も、いい、帰る、』
パッと手を離せば顔を青くする楓原。
焦った様に僕に縋り付いた
万「え、えっ、い、いやでござる、！やだ、行くな、まだ、もう少し…」
さっきとは打って変わってのこの態度に驚く
なんとか沢山の人に手伝ってもらって楓原を引き剥がすことに成功
船に乗った楓原は本当に泣き崩れるんじゃないかってくらいの勢いだった
聞こえてるか、わかんないけど。
『すき、だよ。万葉』
と呟いた。
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河井 - ぷんさん» 嬉しさ満開！いい言葉ですね！！楓原万葉…罪な男です。ただし私が書くものはどうしてもネタ寄りにまでなってしまうので…真面目な万葉も頑張って書いていきたいと思います…！こちらこそありがとうございます！ (2023年1月9日 0時) (
レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
ぷん - ひゃー！！！！推しのBLだぁぁぁ！！！！！嬉しさ満開！！！なかなかないから本当に嬉しいですありがとうございます泣 (2023年1月8日 14時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
河井 - 夜叉さん» わひゃー！！！嬉しいですありがとうございます…… (2023年1月6日 16時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉(プロフ) - 神作を見つけてしまったありがとうございます推しが尊い（殴 (2023年1月6日 16時) (レス) @page4 id: 0a276b4c2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河井 | 作成日時：2023年1月6日 11時
