三十 ページ34
旅人が雷電影と戦っている間の捏造風景
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浅野side
天気が悪い、なんだか、腹の底から嫌なものが這い上がってきている様な感覚がする
いやな、予感。
また、稲妻城
訳もわからないが行かなければいけない、そんな気がして
思いっきり走って息も絶え絶えのまま稲妻城、天守閣の近くへと来る
多くの、見えない何か。元素力、なのか
僕の身体は耐性のない''何か''を拒絶している
居るのは倒れている兵士や、怪我をしている兵士、またその兵士を抱える兵士
その中に、楓原がひとり、ぐったりと座り込んでいる
なぜか、そんな姿に息が詰まりそうになって駆け寄ってしまった
『か、楓原…』
小さく名前を呼べば、声に気がついたのかうっすらと目を開ける
僕の姿を視認すると目は大きく開かれる
万「な、…なに、ゆえ…」
万「いや…、今はもうそんな事いい、…A、っA……」
嬉しそうな、悲しそうな、寂しそうな、………
なんというのだろう、複雑そうに眉を困った様に下げる
弱っているのか、その場からは一つも動かずにいる楓原
だがその腕は僕に………触れたそうに伸ばしている
放って置けない、なんだか心配になった
『…うん、僕は、ここにいる』
控えめに抱きついてやればオロオロと背中に腕を回される
万「…、っ…A…、会いたかった…」
焦っている様な、そんな声を出す
短くひゅ、ひゅ、と息をする音が聞こえる。
…何をしてるんだ、僕は。
嫌いなのに、きらい、なのに
…きらい、なのだろうか。
なんだかんだ、僕は楓原を望んでいるんじゃないか
いやだ、こんな自分認めたくない
変なプライドが僕の心を蝕む、だがそれも束の間
万「………A」
名前を呼ばれた、と思えば唇に当たる柔らかい感覚
一度、経験したことのある、そんな感触
ばっ、と反射的に楓原から離れる
みるみるうちに赤く染まる僕の頬、口元をごしごしと拭えば
楓原は困った様に笑った
万「顔と行動が噛み合っていないでござるよ」
万「…拙者の事は、考えてくれただろうか」
万「A、…応えておくれ」
そ、と手を頬に添えられる
だけど不思議と拒絶することができなくて。
『っか、考えて、なんか…』
万「それは誠でござるか？」
わからない、自分でもわかんないのに、
頭がぐるぐるして目線がカタカタと震える
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河井 - ぷんさん» 嬉しさ満開！いい言葉ですね！！楓原万葉…罪な男です。ただし私が書くものはどうしてもネタ寄りにまでなってしまうので…真面目な万葉も頑張って書いていきたいと思います…！こちらこそありがとうございます！ (2023年1月9日 0時) (
レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
ぷん - ひゃー！！！！推しのBLだぁぁぁ！！！！！嬉しさ満開！！！なかなかないから本当に嬉しいですありがとうございます泣 (2023年1月8日 14時) (レス) @page9 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
河井 - 夜叉さん» わひゃー！！！嬉しいですありがとうございます…… (2023年1月6日 16時) (レス) id: 8a7a723f92 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉(プロフ) - 神作を見つけてしまったありがとうございます推しが尊い（殴 (2023年1月6日 16時) (レス) @page4 id: 0a276b4c2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河井 | 作成日時：2023年1月6日 11時
