お姫様と2人の騎士 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:12,516 hit

＊ページ5

．

案の定、委員会決めが終わり帰宅の準備をしていると、例の2人が迫ってきた．

「ねえ、俺と一緒に図書委員やるって言ったよね？」

「あの時、美化委員やるような雰囲気じゃなくなかった？図書委員に飽きたなら体育委員やればよかったじゃん」

『いいじゃん、別に何に入ったって！』

「ねえ、3人とも落ち着いてよ」

「てかなんで美化委員な訳？」

『だって！この先ずっと2人といれるなんてことないじゃん！』

「「え？」」

『このままじゃ2人がいなくなったら私どうしていいかわかんないもん．だったら、今のうちから慣れなきゃ．でも1人でほかの委員会に入る勇気もないから凛ちゃんとならって思って、、』

「「、、」」

「まあ、2人が色んな意味で心配なのは分かるけど、Aの意思もちゃんと分かってあげてよ．私いるし、安心じゃんね？」

「、、絶対、凛ちゃんから離れんなよ」

「凛ちゃんもAから目離さないでよ」

「はいはい、2人とも過保護だな〜．ね？」

『凛ちゃんありがとう』

ほら〜、ヨシヨシ！なんて言ってわんちゃんを撫でるかのように凛ちゃんは私の頭をわしゃわしゃした．こうしていつも3人の意志をしっかり聞いて分け隔てなく接してくれる凛ちゃんが私は大好きだ．

「よし！今日は帰ろ！スタバでも飲みに行っちゃう？」

「じゃあ俺は新作のフラペチーノ飲もうかな！」

「、、俺はカプチーノ飲みたい」

「ほら、樹も北斗も行くって！Aはどうする？」

『、樹か北斗が奢ってくれるなら』

「「なんでだよ笑笑」」

今回は凛ちゃんのおかげでいつもの雰囲気に戻った．凛ちゃんには頭が上がらず3人で凛ちゃんのスタバを奢ったのはその後の出来事．

．