金に釣られたわけではない (ページ4)

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第4話ページ4

というわけで、バイトが決定した私。

現在夏休みも後半に差し掛かろうというところ。

課題…には未着手である。

「やばくね？A」

『やべーんだわ、A』

たまたま遊びに来た友達、遥に課題を手伝わせながら、一連の流れを話した。

お友達はもう終わらせたんだってさ、偉いね。

遥「そんで、あれか。あと一週間でバボ練でしょ？」

『そう、焦りしか感じてない』

それから、9月中旬には東京に行かねばならない。

急に多忙やな、おい。

これも全部母さんのせいや…

ガチャ

母「ふたりともー、美味しいケーキ買ってきたんだけど」

『食べる』

母「はいはい、じゃごゆっくりー」

ガチャ

ほんま母さん最高。

友達は笑いをかみ殺しながら、すっとショートケーキを取った。

疲れたときは甘いもんに限る。

チーズケーキを頬張っていると、タブレットの画面を見せられた。

遥「ほら、ちょっとでも今の日本代表について予習しときや」

『あんた………』

そんな考えがパッと出てくるなんて……

『＿＿＿＿＿天才か、？』

遥「アーハイハイテンサイデスヨー」

棒読みやめて、悲しくなる。

今映されている動画を見ると、この間開催されていたネーションズリーグだった。

遥「あんまスポーツとか見んのやけどな、これはちょっとだけ見ててんな」

『ふーん』

うちも、親がどっちともバレーに関わっとるからバレーのことには詳しい。

ちっちゃい頃なんて父さんに連れていかれてバレーしよったからな。

ネーションズリーグもちらっと見た。

それよりも勉強がやばかったけど。

〈また決めた、石川ー！！！怒涛の連続得点です！！〉

遥「わっ、やっぱすごいわぁ」

『石川……ゆうき、』

今の日本の軸なんだろうな、

直感でそう思った。

＊＋＊＋＊

皆さんが全然出てこない…