第3話 ページ3
そして、私は重大なことに気付いてしまった。
『ぁ、私ってなんのバイトやるんですかね…?』
そう、すっごく大切な仕事内容を知らされていないのである。
「あれ、お母さんから聞いてないの、?」
『あぁ、はい全くもって聞かされてないです』
後ろで「あれれー?」なんて言っている母さんはもう知らない。
どうしよう、これで海外派遣とかだったら…
学校休まなあかんやん?!?!
うわ嬉しすぎる!!
でも、さすがにバイトで海外はないやろな〜…
「……Aくん?大丈夫かい?」
『あっはい、なんとか……』
「で、君にしてもらうことなんだけどね___」
どうせ、荷物運びとかだろう。
そんな甘い私の考えは次の一言で吹き飛ぶことになった。
「_______バボちゃんの中の人をやってもらいたいんだ」
………ん?
バボちゃんの中身?あのバボちゃんの?
あの丸っこくてぽてぽてしてるバボちゃんの中身を、私が…?
『、まじですか…それ?』
「うんうん、本当だよ」
今の子たちはマジって言うのかあ、と言っているお偉いさん。
そのことが目に入らないくらい私は動揺した。
『わたしが、あの、バボちゃんに……?』
「あれ、もしかしてバボちゃんとか嫌いだったのかい、?」
周りの空気が少し重たくなった。
全員の顔がこわばっているように見える。
『いや、嫌いとかじゃなく、楽しそうだなあって』
自分がいつもテレビに出ているバボちゃんの中にいるってこと。
それを考えると、不安よりも好奇心が勝ってどうしようもない。
なんか、めっちゃ面白いこととかやってみよっかな。
「なんか神妙な顔してない…?」
母「あぁ、あの顔んときはワクワクしとるときなんで多分大丈夫ですよ」
「良かった…これで断られたら、バボ不参加になる所だったよ…」
なんかしれっと大変なことを言われてるんですけど。
これからが楽しみだなあ…!!
そわそわしていると、机の角に思いっきり足をぶつけた。
とりあえず、爆笑した母さんは後で問い詰める。
*+*+*
関西弁がへたくそだ―笑
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作者名:zyuma | 作者ホームページ:http://towa
作成日時:2023年11月24日 17時