第17話 ページ17
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『田中さん?どうかしましたか…?』
田中「Aさん…かなりやばいことが起こった…!」
真っ青な顔をして、口を開いた。
その目には好奇心があふれているように思えた。
田中「明日から、代表の練習に参加しろって!!」
その言葉に倒れそうになったのは、言うまでもない。
***
そんなことがあって眠れるわけもなく。
遥と電話をしていた。
『聞いてないんやけど?!』
事の顛末を話し終え、深呼吸する。
そんな私を遥は笑っていた。
遥「あははっwwいーじゃん、おもしろそー笑」
『あのなぁ、まっったくおもんないて』
こっちは胃がキリキリしてるんですけど?
大体、お金ががっぽりもらえるっていう話だったのに
なぜ日本代表の練習に参加しないといけないのか。
母さんに聞いても知らないって言うし…
『もう、誰も信じれんて……』
遥「あー……(思ってるよりも深刻そうやな)」
今から帰りたいとかはさすがにあかんかな。
スマホをベッドに投げて、ソファに飛び込む。
少し硬めのソファで目をつぶっていると、スマホから声がする。
遥「おーい、A?、、、寝たんかな」
のっそり起き上がって、スマホを取りに行く。
何と声をかけようか迷っていると、優しい声がした。
遥「…あんま、無理はせんでな」
その一言で、思わず笑ってしまった。
こいつのためにも、もうちょい頑張ってみるか。
『、おやすみ笑』
寝てないんかい笑、そう言って電話は切られた。
『おはよーございます!』
話を聞いてもらってすっきりした。
田中さんのところへ行くと、もうバボの準備をしてた。
まだ6時なんですが…?
田中「あっそーだ、練習入るのがねー、7時?くらいだから」
覚悟してね、と黒い顔で笑う田中さんにまたまた背筋が凍ってしまった。
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作者名:zyuma | 作者ホームページ:http://towa
作成日時:2023年11月24日 17時