第14話 ページ14
小川_side
「っぱ、ぜってーここしかねーよ」
そう言いながら目の前の【バボ控室】に目をやる。
藍も初めて見たようで、びっくりしている。
おもしろ。
藍「え〜、でもそんな自信ある小川さん逆に頼りないっていうか？」
「いや、だって昨日もここに忘れてたんだよ？おれ」
煽られて腹立つけど、自信あるときって空回りしがち。
二度あることは三度あるっていうし？
頭の中で自己完結して、徐にドアを開けた。
「………っは、？」
この顔を見られてたら藍にめちゃくちゃ笑われてるな。絶対。
じゃなくって。
なんでここに、女の子が？
バボの控室だったよな、ここ。
『ぁ、こ、これ、iPod！！どうぞ！！』
固まっていると、その子が俺の手をにぎ、
え、握った、？！
と思って手を見ると、俺のiPodが。
どうやら、ここにあったらしい。
女の子が頭を下げると同タイミングで藍が声を上げた。
藍「おれもそっち行っていっすかー？」
そう聞きながら俺の方に歩いてくる。
いや、良いって言ってねえよ。
とりあえず、ソッコーでドアを閉めておいた。
藍「え？！なんで閉めるんすか？iPodは？バボいましたか？！」
「あった、バボいなかった」
簡潔に答えて、藍の手を引っ張ってコートへと向かった。
藍が不満そうな声を上げていたけど、しーらない。
だって、あんな女の子見つけたらぜってー藍騒ぐじゃん。
藍「えー、ほんまになんもなかったんすか？」
「ないない、なんもない」
ちぇー、と頬を膨らました藍のほっぺをつつくと
ぶふっと潰れた。
でも頭にあるのはあの女の子のことで。
昨日から2日連続で女の子に会えるって、まあまあラッキーなんじゃね？
思わず変な方向に思考が曲がってしまう。
そこを藍やニシが見逃さないわけない。
藍「あー！！小川さんにやってした！！」
西田「えっちなこと考えてんじゃないのー？笑」
にやにやしながら突いてくる。
「そんなんじゃねーよ！！」
………たぶん。
＊＋＊＋＊
お久しぶりです〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 236人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：zyuma | 作者ホームページ：http://towa
作成日時：2023年11月24日 17時
